怪異になった 拾 ページ10
*
まァ、今はどうでもいい。
そんな事よりも、
「トイレの花子さん。お願いがあります。」
「「「お願い?」」」
私はコクリと頷く。
そして、此処に来るまでの少しと、さっきまでの事を話した。
あの男の子については言わなかった。
「ヨコハマ?横浜じゃなくて?」
「カタカナ……あーわっかんねぇ!」
「それで、お願いって?」
お願い話ただ一つ、死んでいるから、難しいかもしれないけど。
「元の世界に戻してほしい」
死んでいても、この“異世界”から元の世界に帰ることは出来ると思う。
…………生き返ることはできなくても、
「……ふぅん。…其れがお願いね?」
「…………」
肯定と受け取ったのであろう、花子さんはコクリと頷き、
「わかった。だけど、絶対に戻れるとは言えないし保証も出来ない……怪異としての危険もある。其れでも、お願いする?」
怪異としての危険。多分、祓ったりそういう危険だと思うが…………
「いい。それでもいい。」
花子さんはニヤリと笑い
「わかった!代償は…………君の労働力と、戦闘力ね?」
は?
___________________
花子さんの噂を知ったのは“怪異になった 陸”で、軽く書いています!
30人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おぼろづきあやめのサブみたいな奴 - アリてる.冷花さん» あ、有難うございます!頑張ります! (2020年11月8日 20時) (レス) id: ac49fababa (このIDを非表示/違反報告)
アリてる.冷花(プロフ) - 初コメ失礼します。とても素敵な作品で淒く面白いです!文ストと花子くんのクロスオーバーって所も良いです!更新頑張って下さい! (2020年11月8日 20時) (レス) id: f0bd3b518c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:おぼろづきあやめ | 作成日時:2020年11月8日 11時