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治療 一日目 ページ1

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「晶子。又、来てくれたんだ。」

此処はヨコハマのとある病院。

その病室に居るのは白く、華奢な身体の男。

彼の目線の先には与謝野晶子が居た。

「来るに決まってるだろう。ほら、アンタの好きな葡萄だよ。」

有難うと其の葡萄を受け取った。

「何時も有難う。何かお返し出来たらなァ」

そう言うと、与謝野は首を横に振る。

「いいんだよ。妾が好きでしていることさ。」

本当に有難う。

感謝の言葉を放つと、ほんのりと顔を紅くした。

愛いな、と思ったのは自分だけの秘密にしよう。

治療 二日目→



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作者名:おぼろづきあやめ | 作成日時:2020年11月22日 15時

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