甘いお菓子と米花町〜二幕〜【文スト×コナン】

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『新一、助けて！お父さんが逮捕されちゃう！』

その電話の後に、毛利蘭はもう一人に助けを求めていた。

本当に不思議な少女。始終笑顔で、蘭は彼女の笑顔意外を見たことがまるでない。

コナン君とも、新一とも、園子とも、世良ちゃんとも、どこか違う。

ただ者ではないと彼女の本能が告げていた。

――彼女なら何とかできると思った。

新一への信頼は勿論あるが、あの子は別に何だか頼っていい気がしたのだ。

「とにかく。詳しい話は署で聞きます。」

パソコン内の証拠を突きつけてきた風見の手を振り払う小五郎。

「ふざけるな！公安の任意同行なんか知るか！」

公安刑事たちに囲まれた小五郎に、風見は告げた。

「では今の公務執行妨害で逮捕します。」

まさにその時。彼女は場違いな笑みで現れた。

「エ……、毛利探偵がピンチって聞いてきたよ〜！蘭。」

一瞬、その場の誰もが静止した。

「A……！」

蘭が呟き、園子が怪訝そうな顔をした。

カチャッという音と共に小五郎に手錠がかけられた。

「四月二十八日、午後四時五十六分」

逮捕時刻を口に出すと、公安刑事に連行される小五郎。

「待って！」

コナンが慌てて飛び出す。

「小五郎のおじさんが犯人なら、会場を爆破する動機ってなに？」

「そうだね。あたしも動機が無いのが引っ掛かるなぁ。」

入口にいたAも、コナンに同調した。

小五郎もその通りだと公安刑事を怒鳴る。

「それも事情聴取でうかがいます。」

冷酷にいい放った風見。

「ふふふ」

いきなり笑い出したAに、皆が目を向けた。

「まるで、

君達がおっさんを無理にでも犯人にしたいみたいだね。」

急に低くなった声に、場の空気が冷えた。

「……A……？」

急に変わったAに、蘭は違和感を覚えた。

しかし、Aに口に気を付けるよう言って去った風見らに、すぐに意識を移した。


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イラストです。落書きが上手くいったのでのせます。

http://uranai.nosv.org/uploader/common/b/7/9/b79cf24e28eb74fead32505280af0d63.jpg



http://uranai.nosv.org/uploader/common/d/9/a/d9a6e4ae211a6c1d98104c8bff1e83c3.jpg


中間考査があるので、更新ペースカタツムリです。来週の半ばまでお待ちください！

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