【銀魂】紡いで、繋いで、伝えて。【番外編集】

彼女の実家へ【私をシリーズ】堕天使 ページ8

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後悔と絶望が止まらない。
子供が親を選べる制度をどうにかして神様に作ってもらい、0からやり直したい気分だ。

絶対に叶う筈のない願いを望んでしまう程、此処へ来たことが失敗だと感じている。唯一の救いだと思っていた父さんも居ないし、辛いくらいに二人は盛り上がっているし、自室に行ってやろうかとも思った。

誰も居ない部屋でじっとしていたい。取り敢えずコイツらから離れたい。巻き込まれたくない。帰りたい。

最早、前向きな感情を持つことが出来なくなってきている。



「今日、ご飯食べて行くでしょう？」

「食べない。すぐ帰る、というか今帰る」

「是非食べて行きたいです。お義母様とも仲良くなりたいですし」

「食べない！！」



もう良いよ、充分仲良いよ、これ以上は良いよ。

猫かぶりが収まらない銀時さんの足を、母さんに見えないように抓る。「私達、行くところがあるから」と嘘を吐いてみるが「あら、じゃあ母さんも付いて行こうかしら」と頬に手を当てた。



「因みに行くところって何処なの？」

「地平線の彼方」

「地球一周旅行ってことね！良いわねぇー、父さんもきっと行きたいって言うと思うわ！」

「父さんは仕事があるでしょ。だから母さんは一人で海底神殿へ旅立てば良いんじゃない？」

「海底神殿なんてあるなら行ってみたいわねぇ」

「一人旅流行ってるし、頭を冷やせば少しはまともな考え方が出来るようになると思うよ」

「お前、母親になんつーこと言ってんだ」



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