【銀魂3z?】押してダメなら壊してしまえ【神威】

52話【堕天使】 ページ7

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朝の情報番組が始まり、アナウンサー達が頭を下げて「おはようございます」と挨拶をした。午前八時。そろそろ家を出なくてはならない時刻だ。
殆ど寝られず朝を迎えた為か、身体が凄く重たい。原因は寝不足以外にもありそうだが。

神威さんの家の前に恐る恐る近付きながら、抱き着く決心をする。恋とは別のドキドキでパニックになりそうだ。



「おはようございます。いや、おはようございます！･･･おっはよー！･･･違うな、ごきげんよう？」



道で女子高校生が挨拶の練習をしている光景を不思議そうに見つめているのはゴミ出しをする近所のおばさん。自分のペースでゆっくりと歩く野良猫にでさえ馬鹿にされた気がした。



「何やってるネ、A」

「ご、ごきげんございます！！」

「･･･遂に最後に残ってたネジが飛んだアルカ」

「あれ、神威さんじゃない･･･」



ドアが開いたイコール神威さんが来たと勝手に思っていた私の脳は反射的に勢いよく挨拶。頭を上げるとそこには神威さんではなく、よく似た妹だった。
よくよく考えれば挨拶も間違えていたし、野良猫には再び睨まれるし。今日の星座占いは怖くて見れなかったけれど、こうなると絶対最下位のような気がする。



「あの、神威さん･･････いますか」

「神威ならもう家出てたヨ」

「･･････そ、そっか」



最下位、確定だ。



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