検索窓
今日:4 hit、昨日:5 hit、合計:2,619 hit

第九話…薫風卯月 ページ12

千音は目を覚まし、別れた時に“明日一緒に行こう”と星に言われた。
勿論、待ち合わせ場所はあの角だった。
それなりに親しくなった二人は、他人から見たら、まるで付き合っているかのように過ごしていた。


「………待ったか?」


「いや!全然!」


先に着いていた、星に千音は申し訳なさそうに、眉を下げ、星の顔を見た。
星は両手を振り、待ってないと言った。
二人は肩を並べて歩いた。
たわいもない話しをして居れば、直ぐに学園に着いた。
同じクラスで隣の席の二人は、席に着くまで沢山話をしていた。
二人のことは学園中で騒ぎになっていた。
もしかして、付き合っているのか?などと、いつもその話で持ち切りだった。


「…またその話か……星と私は何にもないって、言ってるだろ?」


千音はクラスの女子達に、星との関係を何度も聞かれた。
応えないという訳にはいかなかったので、何も無いと伝えた。
本当に何も無いからだ。
千音は変な噂を立てられるのは嫌だった。
千音はすんなりとこのクラスに馴染めていた。
まるで、前から居たかの様に。


「疲れる……本当に何も無いのにァ、しー」


「え?あ、うん。そうだよねー!」


まさか、自分に話を振られるとは思っていなかったのか、星は物凄く驚いていた。
千音と星はこの学園のプリンスとプリンセスと呼ばれていた。
二人はそんなつもりは無いのだろうが、どんな事をしていてもかっこよく更には可愛いという事で、付けられているのだった。

第十話…薫風卯月→←第八話…狐狼



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:オリジナル , 恋愛 , 合作 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:狐&狐狼 x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年10月28日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。