【銀魂】かぶき町の恋模様。～真選組の紅二点篇～ (ページ37)

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其の三十五！…傀夢ページ37

美琴side

目を覚ますと後ろ手に縛られていて、しかも口にもタオルかなにかを咥えされられていて喋ることがままならねぇ…

「…クク…ざまぁねーな…幕府の犬がよォ……」

『んんっ！！』

そこに居たのは鬼兵隊総督高杉晋助だった。
そして、春雨の第七師団団長神威も一緒に居た。

「いやー…シンスケが面白いことがあるって言ってたから着いてきたけど…本当に面白いことになりそうだネ」

『んんっ！！んんー！！』

「その縄は夜兎でも解け(ほどけ)ねー縄だ…てめーごときが足掻いても解け(ほどけ)ねーぞ……クク…」

どうしようか……そんな硬い縄じゃどうやってここから抜け出せばいいんだ…刀は奴らに取られてるし…

「…そうだ……てめーは覚えてるか？覚えてるよなァ？自分のことだしよォ……攘夷戦争時にイキナリ現れて、イキナリ消えた…鬼神姫(キジンキ)のことをよォ…」

『！』

それは……おれの事じゃねーか…
そんな事を思い出させないでくれ……嫌なんだ…その事は…その記憶は…
今まで忘れていた…いや、忘れようとしていた過去だった。

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