【銀魂】かぶき町の恋模様。～真選組の紅二点篇～ (ページ34)

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其の三十二…蒼空緋欄ページ34

真杞side

みこちゃんに話したあと、自室に戻ったわけですが。

『起きてください～っ』

沖田隊長、まだおきないのですが。

っていうか、この人１日何時間寝てるんだろ。

「んぁ?…あったけぇ…」

『ちょっ…!?』

ヤバい。

今…沖田隊長の腕で私の身体は動けない状態に。つまり、その腕がガッチリと

腰にまわってしまってるのです。

「…zzz」

…近い。本当に近い。

沖田隊長の顔が近い。こ、これは…どうすればいいんだ!?

「一ノ瀬さん…」

すると、その時部屋の扉が開き、誰かが入ってきた。

『…えっと』

…うん。

どうしよう。…会ってはいけないような人に会ってしまった気がする。

「…何も…見なかったz」

『終さんんんんんんんっ!!!!』

…仕方なく、終さんに事情を話すことにした訳なのですが…

「【沖田隊長のことはどう思ってるんだz】」

『え!?あ、えっと…頼りにしてて憧れの存在?ですかね…?』

そう私が答えると、終さんはスケッチブックを一枚めくりペンでまた書き出す。

「【本当にそれだけなのかだz】」

『それ…だけって…どういう…』

沖田隊長は、私とは武州からの長い付き合いだけど、

唯の上司。それ以下でもそれ以上でもない。

「【気持ちを大切に、だz】」

そう書き残すと、終さんは部屋を出ていってしまった。

沖田隊長がまだ寝ているのを確認すると、ふとため息をつく。

『意味…わかんないよ…』