【銀魂】かぶき町の恋模様。～真選組の紅二点篇～ (ページ24)

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其の二十二…蒼空緋欄ページ24

真杞side

さっきの沖田隊長のいった言葉が脳内再生される。

【関係ない】

思い出せば、思い出すほど…胸の奥が引き裂かれそうで、苦しい。

「…まーちゃん?何かあった?」

でも、この気持ちは、自分のなかでとどめとかないと。…隠しきらないと。

『ううん…何でもないよ』

私は、そういって偽りの笑顔をつくってその場をしのんだ。

『…すべてを思い出した。』

うん。こりゃ、沖田隊長に口説いてる場合じゃない。

屯所に帰って、部屋に戻ってくると、忘れ去られた山の書類が机に

どーんと置かれてあり、私は自分と自分の上司の行いに呆れる。

「…がんばってくだせェ」

沖田隊長はその一言だけ話すと、アイマスクをつけて仮眠の体制をとっている。

『みこちゃんぅぅぅ!お助け～!』

と嘆いてもみこちゃんはこないんです。意味ない、無駄な嘆き。

だって…

「あ、俺、兄貴遅ェからつれかえってくらァ」

と、先程屯所を出ていってしまったのです。

…まぁ、自業自得なわけですけど!

私が退さんに大丈夫、なんて言ってなかったら！

私は今頃、無事にみこちゃんに書類渡しにいけてただろうに。