とある兄弟の物語 ２

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亮平side


当直を終え、もうすぐ帰宅って時に大に連れらてやって来た大泣きの康二


パッと見で苦しいのが分かる


すぐに処置に連れて行き、状態を確認しつつ大から話しを聞く


隠してた上に嘘ついたってわけね


まったく


とりあえず、点滴で気管を拡張させて、溜まりに溜まった痰を吸引


吸引器を取り出したのが分かると照と大に固定されてるのに逃げようと必死


逃げれないと分かると、口を開けまいと唇を噛んで抵抗


でも、今の康二はどう頑張っても止められない咳が出るわけで、咳で口を開けたタイミングで照が口を閉じないように手を入れ、俺は管を入れる


苦しそうに泣き、えずき、咳き込み、吸引の苦しみこから逃げようと必死に動こうとする康二を見ると、心が痛むけど、今回に関しては康二が悪いからね


ズルズルと痰を吸い取り、泣いたことによって出た鼻水も吸って、ようやく吸引の音が軽くなった


ハァハァと上下に動く康二の胸に聴診器を当てると、あんだけ吸ったのに、音がクリアにならず


照と大に言ったら、満場一致で入院決定


辰に連絡すると、ため息をつきながら荷物持っていくって


さすがに酸素量が心配だからカニューレをつけて、病室へ


ちょっとしたら明らかに負のオーラを放つ辰がやって来て一旦康二をおいて外へ


辰「蓮が話してくれたんだけど、康二、昨日帰る時体調が悪そうだったって。でも、お守りあるから大丈夫って、俺らに言うなって言ったらしくて。多分、ランドセルに入れてた吸入器を自分で使ったんだと思う。そんで蓮も、俺らに言ったら康二が痛いことされると思って言えなかったらしい。」


照「痰の溜まり具合と、気管の戻り具合もみて、昨日苦しくなった訳じゃなさそうだね」


辰「言わないといけないことは言わないとね」


さ、ちょっとご本人とお話しだな

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