5.ある日の夕立ち小焼け ページ6
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そのあと、私と高杉君は教室に向かって歩いていた。
「皆の小テストの結果、貸してもらったけどどうする?」
少し緊張しつつも隣の高杉君に話しかける。
この間神楽達からあの噂聞いちゃったからな...ちょっと怖いかも。
「そうだなァ」
しかし、頭上で発せられる優しい声で、頭の中の不安が吹き飛んでしまった。
何やら考え込んでいるような高杉君を横目にみつつ、次の言葉をまっていると、
「じゃあ、今日あたりにでも打ち合わせするかァ?」
予想外だったその返事。
「え、打ち合わせ?」
「あァ。あいつらのデータ見ながら分析」
なるほど。それぞれの得意苦手を知っておくってことか。
高杉君って実は結構頭良かったり?
あ、
「でも...どこで?」
「あー...俺んちは今日無理かも」
私のうちは.....
「!それなら、うちでやる?」
「あ"?」
マヌケな声が返ってきた。
「今日うち、誰もいないからいくらでもできるよ!」
自慢げにいってみせる。
「お前それ...意味解ってんのか?」
高杉君は怪訝そうに眉を寄せた。けど、
「まァ、いいか」
とだけ呟くと、教室とは反対方向に歩き始めた。
「えっ、教室そっちじゃないよ?」
「んなこたァ解ってるよ。便所だ、便所」
と一言残し、振り返りもせずに去っていった。
なんだろう、高杉君て。
「なんて言うか....不思議くん?」
廊下に静かに響いた私の声。
「ふふっ」
自分でいった言葉に自分で笑ってしまう。
なんだか彼の姿が、小さなときの神威と重なったのである。
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桜文(プロフ) - くろはさん» 良かったです!続編行きますので引き続きよろしくお願いしますっ!! (2015年6月1日 16時) (レス) id: 0ff1bb9130 (このIDを非表示/違反報告)
くろは(プロフ) - めっちゃドキドキします!高杉カッコイイ!ハンパないですね!(≧∇≦) (2015年5月31日 23時) (レス) id: b555f53452 (このIDを非表示/違反報告)
桜文(プロフ) - くろはさん» ありがとうございます(´;ω;`)もう、現実逃避して更新しますね(( (2015年5月30日 12時) (レス) id: 0ff1bb9130 (このIDを非表示/違反報告)
くろは(プロフ) - テスト返し嫌ですよね!わかります!けれど、落ち込まないで元気出してくださいね!応援しています! (2015年5月30日 12時) (レス) id: b555f53452 (このIDを非表示/違反報告)
桜文(プロフ) - くろはさん» おおおお!2回目のコメントありがとうございます。天使や。゚(゚⊃Д⊂゚)゚。誰からも来ないと思ってましたから。これからもよろしくお願いします(●´_ _)ペコ (2015年5月17日 23時) (レス) id: 0ff1bb9130 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜文 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/bbs/t%3A%E3%81%82%E3%82%84%E3%81%93%E3%81%AE%E3%83%9B%E3%8...
作成日時:2015年5月6日 16時