【銀魂3Z】Z組の高杉君と私。

20.狼と狼に挟まれて ページ21

"無防備になったらお仕置き"




突如告げられた、二つ目の条件。
厨二病なのか、漫画の読みすぎなのか。
はたまたドSなのか。

いわゆる"束縛"ってやつですか？

男に免疫のない私は、キスも初、壁ドンも初。
嫉妬されたのだって初だし....束縛されたのも。

頭の中がパンク程度じゃすまさそうなほど、ぐにゃぐにゃに掻き乱されて。

最早何かを言い返す余裕も無くなってしまった。


これはちょっとした遊び。冗談でしょ。
辛うじて冷静である"私"は私にそう呟く。

しかし、やはり真剣な眼には冗談と言う言葉が当てはまらない。




｢＿＿＿＿解ったよ｣




たかがリュックじゃない。


お通ちゃんの写真が入っているから。
それを見られない為にも。

こうなってしまった原因である最初の"理由"を言い訳にした。






ほんとは、嫉妬されたのが嬉しかったのかもしれない。






キスされたのが、壁ドンされたのが、束縛されたのが。






嬉しかったから条件に従ったのかも知れない。






｢＿＿＿＿賢ェ奴だ｣



彼の口から妖しい笑みがこぼれた。





瞬間、初めて会ったあの時＿＿＿＿＿＿＿＿








＿＿＿＿教科書を持ってもらったあの時から感じていた胸の中の疼きが、悲鳴をあげる。






"気になる人"とかかれた天秤が、コトリと傾く音がした。






そして、書き換えられたラベル"好きな人"。






蘇ってきた気持ちを胸に








私達は再度









甘い口づけを交わした＿＿＿＿＿＿＿＿＿。

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