【銀魂3Z】Z組の高杉君と私。

14.狼と狼に挟まれて ページ15

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席替えを終え早速始まる二時間目。

教科は国語....。

あの銀八先生が担当だから、想像通り教室内には騒音が流れている。

｢お妙さあああああん！！！俺と結婚s｣

｢だまれェェェエエエ！｣

バチーンと響くお妙ちゃんのビンタ。

いいぞいいぞ、もっとやっちゃえー。

全く....授業中にプロポーズするゴリラがどこの学校にいるってのさ。

｢はぁ....｣

なんて思いながらため息を零すと、隣の沖田が話しかけてきた。

｢どうたんでィ。浮かない顔して｣

対して心配していない様な態度に、少々腹を立てながらも答える。

｢どーしたもこーしたも....。あんたんとこの部長でしょ？あのゴリラどうにかしてよ｣

うるさいよ、ほんと。

｢ありァしゃーねぇでさァ。ゴリラは生まれた時からゴリラなんでねィ｣

｢いや、誰もゴリラの生い立ちとか聞いてないから｣

的はずれなアンサーに対してツッコむ。

そんで軽い肘鉄を一発。

｢いってェな...。ん？｣

観念したと思ったら何かに驚くような声を上げた沖田。

｢なにさ｣

と聞き返す私に、どう返そうか迷ったのだろうか。

一瞬黙り込んでは腹黒い笑みを浮かべたこいつ。

｢いやァ。なるほど｣

｢は？｣

意味が解らない。

ついに頭ん中おかしくなった？

｢....そんなことより鈴木。俺と楽しい話でもしやしょうよ｣

耳元で呟く沖田。

｢.....っ。た、例えば....？｣

身体を駆け巡るくすぐったさに身をこじらせつつ返事をする。

｢んーそうですねィ。この間新しくできたケーキ屋の話なんてのは、どうですかィ？｣

｢ケ、ケーキ屋？！｣

私はケーキや大福など、甘いものに目が無い。

そのため、耳元で囁かれるという傍からみたらどこからどうみてもイチャラブ〜な状況を忘れていた。


***


｢で、そこのモンブランが極甘なんですよ｣

｢へー！いいなぁ、食べてみたい｣

気づくとわたし達は自然な距離に戻っていて、モンブランの話で盛り上がっていた。

｢おぅ。Aにはおすすめですぜィ｣

｢総悟が言うなら間違いないね！｣

呼び方も、いつの間にか名字から名前に変わっていて、授業が終わる頃には｢席替え大成功だ〜！｣なんて思っていた。


(.....)


そしてそんな私達を見つめる人が二人。

不機嫌そうな顔をして、Aと総悟の会話に耳を傾けていた。

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________

ところどころ直しました。

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