【銀魂3Z】Z組の高杉君と私。

11.保健室の君 ページ12

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た、高杉君だ....。


具合、悪いのかな？


邪魔しちゃったかも。


そう思い、そっとカーテンを閉めようとした時、


｢.....おィ｣


低く響いた声とともに掴まれた手首。


顔を上げるとそこには、先程まで寝ていた高杉君が立っていた。


｢あっ...すみません。えっとこれは....｣


寝起きがわるいのか少し不機嫌そうなその瞳に、すくんで言葉がでてこない。


誰が寝てるか気になってちょっと覗いちゃいました。なんて口が裂けても言えない...。


｢.......｣


しばらく沈黙が続いたあと、高杉君が口を開いた。


｢......おまえ。ベッドの前で男と二人きりになるって、どーゆーことか解ってんのかァ？｣


妖しい笑みを浮かべる彼。


｢そ、それってどーゆー意味...｣


思わず俯く。


｢...こーゆー意味。｣


途端に強く手を引かれ、視界が反転する。


目の前にある高杉君の顔と、その向こうに見える天井とで、自分が押し倒されたことに気づいた。


｢たっ、たかっ、たかすぎく..｣


そこまでいいかけたところで、唇に柔らかい感触。


掴まれた手首には強い力がかかっているのに、優しい口づけ。


｢.....はっ、なれ...て｣


あいているもう一つの手で胸板を押すと、離れてくれた。


それでも未だに近いままの顔。


｢....あんま、無防備になんじゃねェよ｣


それだけを言われると、手首から手が離れ、高杉君は保健室を出ていった。


｢.......｣


静まり返った保健室に残されたのは、私と。唇の感触。


そっと手で触れると、まだほのかに残る彼の温もり。


ﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝ


どんどん速くなる胸の鼓動。


それと同時に現れる明確になった気持ち。


私はこの気持ち、知ってる。


これは.......。



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｢....恋....なのか｣



.



｢.....嘘でしょ？｣



だって私には.....


.



好きな人、いたハズなのに.....。


***



保健室を出ていく一人の男。


｢はァ....｣


ため息と共に壁に寄りかかる。


｢.....なにやってんだ。俺は｣



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出ていた熱のせいなのか、



.




とある感情のせいなのか。




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高杉の額には、わずかに汗が滲んでいた＿＿＿＿。




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久々に、間をたっぷりとった気がする。。。


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