【銀魂3Z】Z組の高杉君と私。

10.保健室の君 ページ11

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時は六月。



梅雨前線の影響で、毎日雨が降っています。



***



次の授業は体育。


｢やったネ！今日は待ちに待った柔道アルヨ！！！｣


｢あっ神楽は柔道なんだ｣


正確に言うと、柔道orダンスor剣道です。


つまり、選択授業なの。


｢お妙ちゃんはもちろん剣道だよね？｣


｢ええ。剣道ぐらいしかできないもの｣


ふふっと笑みをこぼすお妙ちゃん。


｢Aちゃんは、どれを選択するの？｣


｢うーん....じゃあ、あいだ(？)をとってダンスにしよっかな｣


おおーっと二人が口をそろえて言った。


｢さすがAアルな｣


と肩に手を置かれる。


｢え？どうも、ありがとう？｣


なんかすごいこと言ったかな？


キーンコーン....


｢あら？！もうこんな時間？！｣


｢やばいやばい急がないと！｣


｢売店使うの禁止になっちゃうネー！｣


｢｢ってそっちかイィィイイイ！｣｣


普通、先生に怒られるかもとか考えるんじゃないの？


確かに、"授業遅れたら売店使用禁止"はZ組のルールだけどっ!!


***



結局2分遅刻して体育担当の月詠先生に注意されたけど、説教までにはならずにすんだ。


今私は、体育館でダンスを習っている。


｢これがツーステップで、これがターンじゃ｣


｢皆、やってみなんし｣


はーい。


えっと、ツーステップっに、


たぁー...ああ？！


ﾄﾞﾝｯ


｢いったぁ....｣


ターンに勢いをつけすぎて肘を擦りむいてしまった。


｢A、大丈夫か？｣


｢月詠先生....すみません。ありがとうございます｣


先生が手を差し伸べてくれた。


｢ん？でもちょっと擦り傷が出来ておるぞ。保健室に行って絆創膏を貼ってもらいなんし｣


そう言ってポンっと背中を押された。


｢解りました...｣


そんな対したことないのにな。


みんなこっちみてたや....ﾊﾊﾊ


ｺﾝｺﾝ


｢失礼します。絆創膏もらいに来ました...ってあれ？？先生居ないのか｣


わざわざ職員室まで行くのも面倒くさかったので、棚から一枚もらうことにした。


置いてあるソファに座ると、三つあるベッドのうち一番窓際のところに、カーテンが閉まっていることに気づく。


誰か寝てるのかな？


気になる気持ちに負けてちょっと覗いてみることにした。


ｼｬｰ


｢えっ｣


思わず声が出てしまった。


だってそこに寝てたのは＿＿＿＿





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＿＿＿＿高杉君だったから。






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