コイン６５こ ページ19
.
皆と会話した後、私は一足先にお風呂を
上がらせてもらった。
急いで雄英のジャージに着替えて、
まだひっそりとしている廊下を歩き、
女子トイレに入る。
『…黒霧。』
黒「随分遅かったですね…緋炎A。」
『仕方なかったの。じゃあ、アジト戻るから。』
大きく開いたゲートを潜り、顔をあげれば
そこはもう見慣れたバーだった。
弔「A…大丈夫だったか。変なことされてないか。」
到着するなり直ぐに弔が私の方に歩いてくる。
『大丈夫…それより、今回の目的、すべき事を教えて。
そんなに時間ないの…。』
ヒ「Aちゃん、急いでる？」
『わ、っと…ヒミコちゃん。うーん、今は皆
お風呂なんだけど、もうそろそろ上がるだろうし
部屋は共同なんだよね…。勿論、ご飯も。』
背後から優しく飛び乗ってきたヒミコちゃんと
軽くじゃれながら現状を伝える。
ヒ「うーん、じゃあそんなに自由がある感じじゃあ
ないんだねぇ…。」
弔「おいイカレ女…俺のAに
ベタベタ触るんじゃねぇよ…穢れる。」
ヒ「Aちゃんは私のかぁいい親友なんですー！
許可は得てるんです！！」
グルル、と互いに牙を剥く。そんな様子を呆れながら
見ていた荼毘さんが口を挟んだ。
荼「おい、それより作戦。時間ないんだろ？
死柄木、早く伝えろよ。」
弔「ﾁｯ分かってるよ…五月蝿い。
A、今回の目的は"爆豪勝己の勧誘"だ。」
『ば、爆豪くん…！？やだ、あの人嫌い…。』
だって人の事"水色"って呼んだり
いかにも暴君みたいな感じがするし…。
弔「…よしこの作戦白紙に戻そうか。」
荼「お前Aに甘すぎんだよ。」
弔「は、お前が言うか…知ってるんだぜ、お前も
Aにベタ惚れなの。」
ヒ「あらあら、Aちゃんモテ期キテます…
私が貰いますけどね！」
『…彼を攫うの？無理だよ。プロヒーローが
いる。それに、私有地で個性の使用自由、且つ
ずっと訓練だから隙もできない。』
時間的に切羽詰まっていた私は皆のやり取りを
華麗にスルーし、本題をぶつける。
弔「それに関しては問題ない…。
経験豊富な少数精鋭を集めているからな。
明後日の夜。決行する。
Aはなるべくでいい、爆豪の近くにいるか、
1人で行動しろ。
あとは流れに身を任せればいい。
…あと、これ。」
ポン、と手渡されたそれはスマホ。
『…っえ、弔持っちゃダメって前に…。』
弔「連絡用。持ってけ。番号は誰にも教えるな。」
『…分かった。』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 191人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ノア - めちゃくちゃ好きです！続編おめでとうございます！これからも楽しみに読ませていただきます！素敵な作品ありがとうございます！ (2020年12月20日 19時) (
レス) id: 446b9f453e (このIDを非表示/違反報告)
もも - はじめまして。ずっと見ていたのでお久しぶりの更新で嬉しいです！更新頑張ってください、応援してます！ (2019年8月19日 20時) (レス) id: dbdf35de30 (このIDを非表示/違反報告)
綺菜(プロフ) - せらののさん» ありがとうございます！ひいいい更新止めてしまい申し訳ないです(泣)がんばります！！ (2019年8月6日 22時) (レス) id: dbcee5efbe (このIDを非表示/違反報告)
綺菜(プロフ) - ますくれもんさん» ありがとうございます！フランちゃんは俺の嫁((((((可愛いを具現化したもの…ｯｯ！！！ (2019年8月6日 22時) (レス) id: dbcee5efbe (このIDを非表示/違反報告)
ますくれもん - フランちゃんだ！ｶｧｲｲﾖ！！！ (2019年5月29日 23時) (レス) id: 35498019b5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：綺菜 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/tayutauayalis1/
作成日時：2019年3月4日 18時
