コイン５９こ ページ13
.
緑「なっ何でもないよ！大丈夫！だから！
来ちゃ駄目…
弔「なんだ、友達が来たのか。
じゃあ行くわ。追ったりしてきたらわかってるよな？」
あたかも友達を待っていた私たちと
話していたかのように振る舞う弔。
パッと手を離され、緑谷くんはむせかえった。
私はかなりの痛さで咄嗟に肩を抑える。
麗「デクくん！Aちゃん！」
緑「ゲホッ…待て…死柄木…！！
「オールフォーワン」は何が目的なんだ。」
麗「え？死柄木…って…。」
弔「…知らないな。」
緑「あと…何で燕尾さんのことを知っていた！」
弔「…そりゃあ 昨日 雄英ヒーロー科の制服で
体育祭で見たことない奴がいたら
転入生か、って思うだろ。
その反応、本当に転入生みたいだな。
それより気を付けとけな。
次会う時は殺すと決めた時だろうから。」
そう言って弔は人混みに消えていった。
姿が見えなくなってすぐに麗日さんが警察に電話し、
ショッピングモールは一時的に閉鎖となった。
私と緑谷くんは警察署で事情聴取され、
受け答えは全部緑谷くんがした。
私は一度だけ 大丈夫か と聞かれ、
はい と言っただけだった。
表向きの家としているマンションまでパトカーで
送ってもらっている時、
同じようにパトカーに乗って行った緑谷くんのことを
思い浮かべていた。
危険に晒されながら他人を気にかける姿勢。
もし、いずれは万人を救うから当たり前だ、とか
思っていたら、笑えてくる。
─すべての人たちを救えるヒーロー─
理想がそうだとしたらきっと嘘つきになるんだろうな。
絶対に、すべてとか無理だよ。
いつかその気持ちも薄れるからね。
:
「大変な目にあったね…。じゃあ、ゆっくり休んで。」
『はい…ありがとうございます。』
夏とはいえ、夜の7時はけっこう暗い。
パトカーの光さえ見えなくなった時、
闇の中に闇が開いた。
黒「お迎えに来ました、緋炎A。
アジトに戻りましょう。」
『うん！』
1歩足を踏み出せば、その場にはもう何も残っていなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 191人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ノア - めちゃくちゃ好きです！続編おめでとうございます！これからも楽しみに読ませていただきます！素敵な作品ありがとうございます！ (2020年12月20日 19時) (
レス) id: 446b9f453e (このIDを非表示/違反報告)
もも - はじめまして。ずっと見ていたのでお久しぶりの更新で嬉しいです！更新頑張ってください、応援してます！ (2019年8月19日 20時) (レス) id: dbdf35de30 (このIDを非表示/違反報告)
綺菜(プロフ) - せらののさん» ありがとうございます！ひいいい更新止めてしまい申し訳ないです(泣)がんばります！！ (2019年8月6日 22時) (レス) id: dbcee5efbe (このIDを非表示/違反報告)
綺菜(プロフ) - ますくれもんさん» ありがとうございます！フランちゃんは俺の嫁((((((可愛いを具現化したもの…ｯｯ！！！ (2019年8月6日 22時) (レス) id: dbcee5efbe (このIDを非表示/違反報告)
ますくれもん - フランちゃんだ！ｶｧｲｲﾖ！！！ (2019年5月29日 23時) (レス) id: 35498019b5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：綺菜 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/tayutauayalis1/
作成日時：2019年3月4日 18時
