国立三つ葉異能力学園！！3

#112 学級委員 ページ38

「え…っ！僕でいいの！？」



結果から言おう、晴れて学級委員になったのは、水葉だった。

最多票19票と言う、本人以外の票全てを集めた結果だった。


やはり投票となると、皆選ぶ者は一緒なのだなと、感心した。


本人は、なぜ自分？と驚いているが、進級当初、クラスの一番前に立ち、戸惑っている人達を先導し、誰でも優しく接し、クラスを一番に考えている人、それが水葉。

だから、水葉(こいつ)ならついて行きたい、誰でもそう思えるのだ。

かく言う水葉は、荒木楓さんに入れたらしく、水葉を学級委員長、荒木ちゃんを学級委員にして、クラスの代表は決まったのだった。




学級委員からの意気込みと言う事で、荒木ちゃんから、あいさつをすることに。


「……切島の補佐、女子の代表と言う事で、責任の重さを自覚しながら、クラスを良くするために頑張りたいと思う。
切島は、仕事を1人で負担しそうだから、私も手伝える様にしたい。

切島、なぜ私に入れたか分からないが、ありがとう。
これから頑張っていきたいと思う。よろしくお願いします。」


空手をしているだけあって、礼儀正しく話す彼女。周りも、水葉が票を入れたのに納得し、クラスから拍手が出た。



「じゃぁ、次は僕かな。荒木さんに入れた理由はね、武道をやってるからかな、何か頼れる背中を持ってるからなんだ。後、意見もズバズバ言いそうだしね。」

「おい」

「あはは、ごめんね。

……じゃぁ、えーと、僕は、
皆からの支持を受け、こうして学級委員長になれた事を、誇らしく思います。ありがとう。

このクラスを良くする為に、3年間同じ人と過ごすのだから、切磋琢磨して、強くなって行きたいと思っているよ。

これからよろしくお願いします。」


溢れんばかりの拍手が出た。

本人は、照れくさそうに頬をかいてる。


こうして、学級委員は決まったのだった。



「あ、今度生徒会含めての会議あるから、お願いね。」


おい、聞いてないぞ。←生徒会書記

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