国立三つ葉異能力学園！！

#39 紅蓮地獄 ページ42

ﾋﾟｷﾋﾟｷ！ﾋﾟｼｯ！！


あ、足が動かない

足の先から氷が迫ってきている

な…ん、だ？


吐く息が白い

息をする度に喉が凍りつく

血管が凍って行くのが感じる


寒さで破れた肌から

血が流れている



どうする―――――？



私は、足に付いている氷を少し睨む。

そして、私はいとも簡単に氷から足をだす。

迫り来る氷を退かし、今までのことなんて嘘の様に。

それはそれは普段通りに、歩いた。


さて、圭達は大丈夫かな？


圭の方を見ると、白龍に乗り、地上の氷から逃げていた。

多分、圭のことだ。
白龍から、気温の変化を伝えられていたのだろう。

巧と大牙は、大牙が体内から巧と自分を沸騰させることで、体を凍結させないでいた。

咲夜と一輝は、一輝が、下半身が固まっている咲夜の氷を溶かしていた。


うん、みんな大丈夫そうだね。


他のA組とB組の人も何とか氷から抜け出している。

Aは多分、全員いる。
一部を除いて、殆どの人が無傷だ。

Bはクラスの半分くらいが残っているのかな？
けど、怪我をしている人が多い。
死ぬのも時間の問題だろうね。

これで、だいたい1年は40人くらい…か。
はァ…100人以上はいたのに、ねぇ〜。


私がそんなことを考えていると、当の本人がクスクスと笑いながら言った。

「おや、流石A,B組の皆さんですね。脱出が早いです。
あまり倒すことが出来ませんでした。」


艶やかな黒髪が綺麗な、凛とした2年生


「凛さん…！」

ーーー

鈴村凛

異能力科2年 生徒会 会計

艶やかな綺麗な黒髪が特徴
名が体を現すとおり、凛としている。

異能力『紅蓮地獄』
その酷い寒さにより皮膚が裂けて流血し、紅色の蓮の花に似るということから。

ーーー

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