国立三つ葉異能力学園！！ (ページ26)

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#23 白龍ページ26

「なぁ、圭。大牙、戻って来るの少し遅く無いか？」

「ん？あー、確かにそうだな。」

大牙が走っていって数分後。

割と戻って来るのが遅くて、少し疑問に思っていた時、それは起きた。

大牙が、俺と一輝に向かって泣きながら走ってきたのだ！！

足音は複数

大牙を先頭に、何人か走ってきている

足音の数は徐々に増えてきていた

5 10 ...30!!

さ、30人て…

何故、何故！！こっちに来るんだ大牙！！

「…圭、どうする。」

焦った様に言う一輝。

「分かっている。」

「何が？」

…っ。そう、責めないで。

足音はすぐコチラに迫ってきている。

「俺の異能力で、遠ざけるか？」

「いや、お前の異能力は複数では弱い。」

「じゃぁ…どうするんだ？」

「俺の異能力を使えば…」

だけど…俺の異能力は派手だから、あまり使いたくない。

「おい！すぐそこまで来ているぞ！！」

「知ってる！！」

クソっ！

あー！！腹を括るしか無いのか！！

「俺の異能力で逃げる。大牙が近くまで来たら、すぐに手を引いて、俺のどこでもいいから掴め。」

「分かった。」

宣言したから、やるしか無い。

大牙がもう、目の前まで来る。

「やるぞ。」

一輝に聞こえる様に、自分に言い聞かせる様に
俺は言い放つ。

「異能力発動！！『白龍』！！」

『何か…呼んだか。』

俺の身体から現れたのは、金色の瞳をした白い龍。身体に入っていたため、まだ人の形だ。

「龍の姿になれ、白龍。この場で、地上だと逃げづらい。空中に逃げる。」

『はぁ…人つがいが荒いぞ、圭。』

「お前人じゃ無いだろ。」

『そう言う事では無くて……あぁ、もう、いいや。…分かった、掴まれよ。』

白の煙と共に、白龍の姿は人から龍へと姿を変えた。

あぁ…俺が白龍を呼び出すのは、この物珍しさからの目線が苦手なんだよ。

召喚系の奴は、割と少ないからな。

「大牙！掴まれ！！」

「一輝！」

準備完了

「行くぞ、白龍。」

『はいはい。』

「2人とも、掴まれ！！」