#2学校まで ページ3
着替えた私は、普通の家よりは少し長い廊下を歩いて、リビングへと向かった。
朝ごはんを食べるために、テレビが前に置いてある、テーブルへと座る。場所は、圭の隣りだ。
私の横に圭が座っていて、キッチンでは、私と圭の世話係『霧崎零(きりさき ぜろ)』が、
パンケーキを作っていた。
零は、世話係の癖に、執事服とか、そんなのは着ていなくて、大学生が着るような私服だった。
まあ、零は21歳で現役大学生だから、執事服じゃなくても当然か…
「彩さん、圭さん、できましたよ。」
そう言った零は、4人分のパンケーキをテーブルに運んできた。
「おぉー!美味しそーー!!」
私はパチパチと手を叩いて喜んだ。
「ありがとう。それにしても、兄貴起きるの遅いね。」
そう圭が言った。
確かに、普段起きてるはずの、兄貴の姿が見当たらない。と、思っていたら
「ぉはよ〜みんな早いね。」
起きたばっかなのか、目をシパシパとさせてやってきた兄貴『紅月隼(こうづき しゅん)』
は、零の隣りに座った。
「「「「いただきます」」」」
こうして揃った4人で、朝食を食べる。
いつもの光景だ。
食べおわった私達は、それぞれの場所へと行く。
私と圭と零は学校に、隼にぃは警察に。
隼にぃは、25歳で社会人だか、別に会社員ではなく、警察へと通っている。
というのも、私達『紅月家』は、財閥とあまり知られていないが、警察の家系である。しかも、異能力者の家系だ。
まあ、平凡な異能力より、少し強力なだけだけどな。
隼にぃは、警察の中でも、『特務武装隊』という部署で、紅月家が管轄をとっている。
これはまた、別の話しだが…
私達4人の通学、通勤は一緒だ。
零がいつも車を運転してくれて、送ってくれる。
「私、助手席ね〜!!」
彩が言う。
「うわっ!彩だけずるい!俺も助手席がよかったァ…」
圭が、悔しそうな顔で言う。
「はいはい。ケンカしないの。」
隼が、彩と圭をなだめるように言った。
そんな光景を見て、零がクスッと笑った。
他愛もない話しをしながら、車に乗り込む。
零や、隼にぃの愚痴を聞いたり、話したりしていると。『国立三つ葉異能力学園』の正門の前についた。
「おい彩、ついたぞ。早く降りて」
「分かった分かった。そう急かさないで〜圭〜。」
私達2人は、零と隼にぃに、行ってきますと告げる。
「それでは、行ってきます!!!」
「行ってきます!」
そうして2人は歩き出した。
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紅月彩(プロフ) - 千早さん» ありがとうございます!励みになります! (2018年2月15日 18時) (レス) id: 36ed1e2b30 (このIDを非表示/違反報告)
千早 - 面白かったです! (2018年2月15日 9時) (レス) id: 28c0056888 (このIDを非表示/違反報告)
鵲 昴(プロフ) - 佐久間出てきた(笑) (2017年12月3日 20時) (レス) id: 0eb3fb4283 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅月彩 | 作成日時:2017年11月30日 19時