#15 許さないよ ページ18
彩が扉を開ける5分前
私:一宮咲夜と巧君は敵を追いかけ、大聖堂内部へと入った。
二階の階段を登りきったら、敵は姿を消してどこに行ったか分からない状態だった。
「どこにいるの…姿を消した?異能力かな?」
「えぇ〜それは無いと思うよぉ?だって僕が視た時は、あの茶髪の奴は水系の異能力だったもん。」
『茶髪』…巧君の首を締めようと襲ってきた奴。今、追いかけてる奴…か。
…でも巧君の言う通りなら、いったい敵はどこに…
「あっ…あそこじゃない?」
巧君が指差した先は、突き当たりの部屋だった。
「あそこ間取りが広いんだよね〜。もし敵が内部戦を持ち込むなら、ココしか無いと思うよぉ〜だって他の部屋は、機材が置いてあって戦えるスペースが無いもん。」
「…ハッ!それもそうだね。」
私はドアノブに手を掛け、回そうとした。
…銃を撃てる様にしとかなきゃ。
セーフティを外し、事件に乗り込む警官の様な体制になる。
「行くよ…」
巧君が頷く
私はドアを開けた。
「うわぁ…!!」
突如
私達のことを水が襲う。
部屋に溜めていたのか、沢山の水が、凄い速さで私達に押し寄せる。
「想像 壁」
水を遮る様に、私は防御碧を創る。
水が私達の方に来ないよう、壁の側面は八開きの形にして、流れを変えさせた。
ん〜事前に知ってて良かった!!
普通なら、パニックになって自爆してたよ!
『相手は水系異能力者だからね。本来、屋内戦は苦手なはずなんだ。それでもわざわざ選ぶってことは、中から洪水の様に水を出すとか、そう言うのかも知れない。
今からでも、防御用の壁を創っていて欲しいな。』
フゥ…巧君には感謝だね!!
「待てっ!!」
脳内でお礼を言ってた私を現実に戻してくれたのは、そんな巧君の声。
振り向くと、敵は窓から逃げようとしていた。
巧君は、敵の動きを制限する為、ナイフを投げる。凄く速いスピードで、敵の頬をかするように投げられた。
巧君すごい…って!!逃げちゃダメだよ!
私は敵に向かって拳銃を撃つ。
動きながら撃ったため、当たらないと思っていたが、運良くそれは敵の足にヒットし、機動力を下げた。
よしっ!!
ー巧君を…自分よりも弱いと判断した、弱いものいじめを私は許さないよ
敵を見据え、私は小さな声で言う。
「許さないよ」
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紅月彩(プロフ) - 千早さん» ありがとうございます!励みになります! (2018年2月15日 18時) (レス) id: 36ed1e2b30 (このIDを非表示/違反報告)
千早 - 面白かったです! (2018年2月15日 9時) (レス) id: 28c0056888 (このIDを非表示/違反報告)
鵲 昴(プロフ) - 佐久間出てきた(笑) (2017年12月3日 20時) (レス) id: 0eb3fb4283 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅月彩 | 作成日時:2017年11月30日 19時