国立三つ葉異能力学園！！ (ページ22)

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#19『一緒に闘うよ！！』ページ22

縛りつけようとしてくる水を盾で防ぐ。

…ｯ!闘いづらい。

“短期戦”でいこう。

武器を銃から槍へと変更する。水は近づかれると面倒だ。遠くから、突いてやろう。
槍を構え、距離をとる。

「接近戦だけだと思ったか…？」

…そう、上手くいかないよね。

「…ｯ！！痛っ！？」

足下に水が流れていた。小賢しいなぁ！
水で足を滑らせ、転んでしまった。

…ｯ!!早く立たないと。

ｳｯ…！ﾂｩ…!!

足に鈍い痛みが走る。打ちどころが悪かった。変に捻らせてしまって、動けない…

…凄くダサい

早く…早くしないと…

バァン！！

「死ねぇ！！！」

ｱｯ…!!

上から聞こえる敵の声。鈍器が握りしめられてた。

「「咲夜/咲夜ちゃん！！」」

…あれ？彩ちゃん！？

「咲夜を傷つけやがって…死ねぇ！！」

鬼の様な形相で、敵との距離を詰める。

「待って！！」

…あ、私。
彩ちゃんに倒してもらった方が楽なのに…

「咲夜！？」

違う。私が殺らなきゃ。

じゃないと、この怒りをどうするかが分からない!!

「私が！！」

隣に転がる槍を握り、立つ。

痛みなんて無かった

あったのは怒りだけ

巧君を…友達を…傷つけたんだ！！

それだけ

もはや気力で

私は敵を少し睨みつける

「じゃあね…」

瞬時に心臓目がけて槍を突く

「あ゛！！あ゛ぁぁぁ！！ｸﾞｧ!!」

敵の悲鳴が、私の頭へ駆け抜ける

…殺った…の？

血が心臓から勢いよく噴き出る

ｳｯﾌﾟ…
吐き気がした

すぐ消えたけど…忘れないと思う。

“悪い意味で”