8月30日 誕生祭まであと17日「吉良ヒロト」 ページ6
「はぁっ…はぁっ…」
まだだ…まだ練習が足りない。
この間試合したチームも、すごく強かった。
勝てたけど、正直わたしはほとんどなにもしてない。
こんなんじゃいけない。
わたしだってゴールを決めていかなきゃ…！
「随分頑張ってるようだね、君」
「はい…？」
もう辺りは夕焼け模様。
逆光のせいで坂の上にいる人の顔は見えない。
その人は河川敷を降りてきて、私の目の前にたった。
「あなたは…？」
「すまないね、急に話しかけてしまって。俺は吉良ヒロト。君の名前は？」
「櫻井A、です」
そこそこぐいぐいくるなぁこの人…
でも、悪いひとではなさそう。
「Aちゃんか。ジャージを見る限り、雷門中の子かな？」
「そうです。でも私、サッカーまだまだへたっぴで、みんなの足引っ張っちゃってて…あっ、ごめんなさい…初対面なのに…」
ヒロトさんも、困ってるよね…
「いや、いいんだ。そうだな、少しだけになるけど、俺が練習付き合おうか」
「えっ！？」
「俺もサッカーは好きでさ。君くらいの時によくやっていたんだ」
「そうなんですか…？では、よろしくお願いします…！」
＊＊＊
結局辺りが薄暗くなるまで特訓してくれた。
でもお陰で、ひとりで練習するよりずっと上達した気がした。
「さっき会ったときよりも、ずっと上手になってるよ。物覚えがいいんだね」
「はい…それだけが取り柄です」
「これからは誰かと一緒に練習するのがいいかもしれないね」
「はい…！参考にさせていただきます」
ふふふって、ヒロトさんが笑った。
「どうかしたんですか？」
「いや… 君くらいの頃を思い出すなぁと思ってさ」
「もうサッカーはされてないんですか？」
「たまーに、ボールを蹴ったりするくらいかな。大人は忙しいからね」
「おーいヒロト！ここにいたのか！」
「あぁ、お迎えが来てしまったみたいだ」
「あれ？ヒロト、その子は？」
「たまたま通りかかったら特訓していてさ。様子を見てたんだ」
「おっ！雷門の生徒か！あぁヒロト、仕事の用があったんだった、早く行こうぜ？」
「あぁ。じゃあまたね、Aちゃん」
「あっ…あの！」
思わず呼び止めてしまった。
「うん、どうしたんだい？」
「今日はありがとうございました…！その、またいつか、会えますか？」
「…あぁ。きっと会えるさ。それまでに、上手くなった君を見せてね」
「…はい！頑張ります！」
わたしはその後ろ姿を、いつまでも見送った。
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ｶｴﾃﾞﾁｬﾝ - 遅いですが、タツヤ(ヒロト、グラン)！お誕生日おめでとうございます！ヒロトヒロトヒロトヒロトヒロトヒロトヒロトヒロトヒロトヒロトヒロトヒロトヒロトヒロトヒロトヒロトヒロトヒロトヒロトヒロトヒロトヒロト、、、、、、、、(うるさい&汚い)((殴 (2019年9月17日 21時) (
レス) id: d6ad2a27a2 (このIDを非表示/違反報告)
氷浦メグ本アカ(プロフ) - タツヤ、誕生日おめでとう！ (2019年9月16日 13時) (レス) id: 3357bae399 (このIDを非表示/違反報告)
Hana - タツヤ誕生日おめでとおおお (2019年9月16日 9時) (レス) id: da3268cf1a (このIDを非表示/違反報告)
落葉このは(プロフ) - 氷浦メグ本アカさん» わたしも100話とエイリア編観るつもりでした^^ (2019年9月15日 15時) (レス) id: b3eeeff4cb (このIDを非表示/違反報告)
氷浦メグ本アカ(プロフ) - 明日はタツヤのキャラソン（初代だからヒロト）聞きながらポスター拝んで初代の１００話見るとするか。 (2019年9月15日 9時) (レス) id: 3357bae399 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：落葉このは | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/list/ayakayukik2/
作成日時：2019年8月28日 14時
