冬空の星3★ 【イナズマイレブン】 (ページ5)

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Episode.58【★☆】ページ5

応援してくれる人が増えた。
それだけで充分気持ちが楽だし、頑張ろうって思えた。

＊＊＊

翌日の練習もなんだか気合いが入っちゃった。
「よーし！今日も頑張るぞ！」なんてね。

「Aさん、今日はとても元気そうですね」

「そうかな？でもね、確かに元気かも！」

朝ごはんの支度をしながら冬花ちゃんたちと話す。
支度もできて、朝ごはんだ！

「いっただきまーす！」

みんなの元気な声が響く。
美味しそうに食べてくれるし、嬉しい。

「あれ…？そういえば吹雪くんは？」

言われてみれば…部屋から出てきてないのかな？
心配だな…部屋にいってみようかな。

「わたし、部屋いってみるね」

＊＊＊

コンコン。

「吹雪くん…？朝ごはん、できてるよ？」

「あぁ…ごめん」

そう言って部屋から顔を出した吹雪くんは、調子悪そうにしてた。
顔色も悪いし…

「どうしたの？具合、悪い？」

「ううん… このくらいたいしたことないよ。ごめんね、心配させちゃって」

そうやって廊下を歩いてくけど、足取りがおぼつかない。
ふらふらと、今にも転んでしまいそう。

「あっ！」吹雪くんがバランスを崩してしまった。
体は熱いし…もしかして、熱…？
でも、わたしは吹雪くんを抱えてベッドまで運ぶなんてできないから、申し訳ないけど、ベッドまで歩いてもらった。
もちろん、わたしも支えながら。

「ひどい熱じゃない、全然大丈夫じゃないじゃん」

「あはは… もうすぐ決勝戦だし、休んでられないなと思って…」

「ダメ、今日は寝てて？まってね、色々持ってくるからね」

そう言って部屋をあとにして、駆け足気味で食堂へ。
もうみんな食べ終えてて、練習を始めたみたい。
吹雪くんが熱を出してることとか伝えて、タオルと洗面器と、ペットボトルにいれた水を持っていく。
あと、スポーツドリンク。水分とってほしいし。

「無理しちゃダメだよ、体壊したら元も子もないんだから」

そういってタオルを絞って、冷えピタ代わりに。

「ごはんは食べられそう？」

「うーん… 喉元通りやすいものがいいかな…」

「わかった、待っててね。あと、水分補給はしてね」

そう言い残して食堂に戻る。
お粥がいいかな。梅おかゆ…
昔、妹が熱を出したときに作ってあげたように。
あれ、吹雪くんって梅大丈夫なのかな。
別のお皿にわけて持っていこうかな。