冬空の星3★ 【イナズマイレブン】 (ページ32)

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Episode.65【★★】ページ32

ファイヤードラゴンのシュートは、見ていてどれも強力なものばかりだった。
南雲と涼野が、連携必殺技「ファイヤブリザード」を繰り出してきた。
立向居くんがムゲン・ザ・ハンドで対抗したけれど、それが崩されてしまった。

「ゴールは決めさせないでやんす！」

そう叫んで栗松くんと木暮くんが体を張ってゴールを守ってくれた。
3人で守ったボールを、風丸くんへ。
そしてそこからヒロトくんへ。

「豪炎寺くん！虎丸くん！」

2人の連携必殺技を信じてパスを出した。
しかしまたしても、タイガーストームはゴール上を飛んでいってしまった。

「みんな、なにか焦っているんだ…」

円堂くんがそうこぼした。
そして監督の元へ向かってこういった。

「監督、オレやっとわかりました」

「そうか… ではフィールドでその答えを見せてみろ」

「はい！ありがとうございます！」

「鬼道も準備だ。選手交代」

立向居くんに代わって円堂くん、そして鬼道くんもフィールドに立つことになった。

「お願いします！円堂さん！」

「あぁ！」

「みんな、聞いてくれ」

鬼道くんが、不動くんの動きについて話した。
みんなならとれるということ、頑張って追い付けとのこと。
みんな納得いかないみたいだけど…きっと大丈夫だよね。

試合開始と同時に不動くんが前線に上がっていく。
しかしさっきもたくさん動いていた不動くんはすぐにマークされてしまった。
それで不動くんは風丸くんにパスを出したけれど、やっぱりとれない。
また不動くんはパスを出す。今度は鬼道くん。
そして鬼道くんはパスを受けることができた。それも何度も。
それに続いてみんなもパスがとれるようになっていた。
これで、ずっと力になる。
鬼道くんと不動くん、仲悪そうに見えたけど協力すればすごいパワーを発揮できるじゃん…！

「なんだか、W司令塔って感じですね！」

そのW司令塔が協力して、連携必殺技を繰り出した。
その名も、「キラーフィールズ」。
相手を吹き飛ばして、道を切り開く必殺技。
そして壁山くんと風丸くんの連携必殺技が、大爆発張り手を打ち破った。

「あれは竜巻落とし…！」

「でもあれは綱海くんと練習してた技じゃ…」

「そんなことはいい！すごいぜ！」

確かにすごい。これで2-2、同点だ！

「みんな勝つぞ！勝って世界だ！」

そう叫んだ円堂くんの言葉に、みんなが大きく返事をした。