冬空の星3★ 【イナズマイレブン】 (ページ17)

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Episode.70【★☆】ページ17

翌日、わたしは吹雪くんのいる病院に向かった。
お見舞いついでに開会式を観ようかと。

「あれ？A、お前もここに来たのか？」

「うん、緑川くんも？」

「あぁ、奇遇だな」

偶然出会った緑川くんとも一緒に観ることにした。

＊＊＊

『選手入場です！まずはブラジル代表、ザ・キングダム！先頭を歩くのはキャプテン、マック・ロニージョです！』

「ロニージョは『キングオブファンタジスタ』とも呼ばれてるんだ、完成されたプレーをするからね」

「へぇ。Aちゃん、詳しいんだね」

「サッカー好きでよく調べてたんだ」

『続いてはイタリア代表、オルフェウス！先頭を歩くはフィディオ・アルデナ！』

「『イタリアの白い流星』とも呼ばれてるよ。フィールド全体が見えてるかのように味方に的確な指示が出せるよ」

「なかなか、手強そうな選手だね」

『そしてアルゼンチン代表、ジ・エンパイア！先頭はテレス・トルーエです！』

「とにかくDFの強いチームで、キャプテンのテレスも『アンデスの不落の要塞』って呼ばれてるよ」

「防御は、最大の攻撃ってところだな」

「続いてイギリス代表、ナイツオブクイーン。先頭はキャプテン、エドガー・バルチナスです」

「『静かなる闘将』とも呼ばれてるよ。女性ファンも多いらしいね」

「俺たちのチームにも、そんな奴いたなぁ」

「えっ？それって誰のことかな？」

…わたしは黙っておこう。

『続いて日本代表、イナズマジャパン！先頭を歩くのはキャプテン、円堂守です！』

「おっ！円堂たちじゃないか！」

みんな、緊張してるみたいだけど
円堂くんは、堂々と旗を掲げている。
さすがだね。

『続いてコトアール代表、リトルギガント！先頭はキャプテン、ロココ・ウルパです！』

「あ… リトルギガントのことはよく知らない…ごめんね」

「ううん、これだけわかるのはすごいと思うよ」

『そして最後はアメリカ代表、ユニコーン！先頭を歩くのはキャプテン、マーク・クルーガー！』

「キャプテンのマークとディラン・キースのコンビネーションに定評があるよ。一心同体って感じ」

「思ったけどA、日本にいていいのか…？」

「向こうでみんなのために情報提供したほうが…」

「うーん、わたしじゃなくても目金くんとかがやってくれそう」

「確かにそれもあるな」

『この10チームで世界一が決まります！』

「楽しみだな、世界大会」

「あぁ、早くみんなのところへ行きたいよ」