冬空の星3★ 【イナズマイレブン】 (ページ15)

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Episode.68【★☆】ページ15

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「みなさん、お疲れさまでした！かっこよかったですよ！」

本当にかっこよかった。
わたしもすごく感動したよ…

試合のあと、吹雪くんはすぐに医療機関を受診した。
足の具合は相当悪いらしく、一緒に海をわたることはできないみたい。
わたしも、日本に残ろうかな…

その日の夜は、ぼんやり考え事をしながら校庭のベンチに座っていた。

「…Aちゃん？」

振り向くとそこには、ヒロトくんがいた。

「ヒロトくん…どうしたの？」

「オレもちょっと夜風に当たりたくてね」

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「すごかったね、流星ブレード。パワーアップしてて」

「うん。勝ちたいって思ってたら、すごく力が入ってさ」

「これからも頑張ろうね」

それからまた沈黙が訪れる。
話そうかな、日本に残ろうとしてること。

「わたしね…日本に残ろうと思ってるんだ」

「…やっぱり、吹雪くんのこと？」

わたしは黙って頷いた。

「そっか。好きな人とは一緒にいたいもんね」

「…うん」

「あ、ちょっと待ってて。日本を離れていても連絡とれるように、オレの連絡先渡しておくよ。Aちゃんは、今携帯持ってる？」

「うん？あるよ」

ちょっと貸してね、ってわたしの携帯を操作する。
そして電話番号とか登録して返してくれた。

「はい、いつでも連絡してね。オレもたまに連絡するよ」

「うん…ありがとう」

「じゃあ、オレは部屋に戻るよ。Aちゃんもあんまり夜更かししちゃダメだよ？」

「うん、気を付けるよ」

それから2人、それぞれの部屋に戻った。
電話帳に登録された番号を見る。なんだかドキドキしてしまった。
男の子の連絡先とか、登録したことなかったから…

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みんなが日本を発つ日が来た。
わたしはお見送りのために、空港まで来ていた。
監督も、日本に残ることを許してくれた。
いつそっち行ってもいいって。

「Aちゃんが来てくれないの、残念だなぁ」

「あはは…」

「A先輩！吹雪先輩とお幸せに、です！」

「え、そんなんじゃないよ…」

「では私たちも、向こうで頑張ってきますね」

「うん、応援してる！わたしもいつかそっちにいくよ！」

そういってみんなを見送った。
世界で、頑張ってきてね。