Episode.54【★☆】 ページ1
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日本代表の座をかけた試合が始まった。
イナズマジャパンのキックオフから始まり、ボールを受け取った吹雪くんがボールを運んでいく。
「がんばれー！！」
わたしも精一杯の応援をする。
次の瞬間、ネオジャパンのDFが素早くガードをし、吹雪くんは八方塞がりになってしまった。
近くを走り抜けてく虎丸くんにパスをしたものの、そのボールは相手に妨害されてしまい、フィールドの外に出てしまった。
木暮くんのスローインから再スタート。
まずは鬼道くん、次にヒロトくんにパスされる。
ヒロトくん、がんばって…！
しかし相手のDFが強すぎる。すぐにボールを奪われてしまった。
「風丸、ちょっといいか」
風丸くんは久遠監督に呼ばれる。そしてどこか走っていってしまった。
どこに行くんだろう…？
「吹雪さん！」
その声でフィールドを見直す。
虎丸くんがパスしたボールを吹雪くんが受け取っていた。
ゴール目前、絶好のシュートチャンスだ。
「ウルフレジェンド！」
吹雪くんの力強いシュートはゴールに真っ直ぐ向かっていく。
「ドリルスマッシャー！」
あれは…！ってみんな驚いてる。
聞いてみると、あの技はもともと彼の持ち技ではなく、ネオジャパンのキャプテン、砂木沼治の技だったらしい。
その技は吹雪くんのウルフレジェンドを軽々止めてしまった。
嘘…でしょ…
弾き飛ばされたボールが砂木沼の元に渡る。
みんながボールを奪いとろうと迫っていくけど、「イリュージョンボール！」ってかわされてしまった。
あれは帝国の必殺技だった…
次に迫ってきたDFも世宇子中の「ダッシュストーム」でかわしていく。
そして砂木沼はゴール前の味方にパスしてた。
「グングニル！」
あれも、砂木沼の技だったんだって。
つまり、ネオジャパンはお互いの持ち技を習得しあって、パワーアップさせてたんだ。
「正義の鉄拳！」
円堂くんのその必殺技の威力も空しく、先制点を許してしまう。
なんて強いんだろう。DFも、シュートも。
虎丸くんがボールをもって攻めていくけど、キラースライドでカットされ、土方くんが持ったボールもアースクエイクでカット。
吹雪くんはダブルサイクロンでボールを奪われ、その風で吹き飛ばされてしまった。
そしてグングニルを打たれてしまう。もう止められない…
「正義の鉄拳！」
その技はパワーアップしていたように見えた。
なんとかボールを弾き返す。
やった！これで勢いづくといいな！
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作者名：落葉このは | 作成日時：2019年7月10日 23時
