二十二秒 ページ26
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『ってちょっと待って、今三日って言った?』
「耳も切り落とされたい?」
『滅相もないです申し訳ございません』
今度は脇差しを突き付けられて震え上がる私を冷徹な目で見下ろした白夜の背後から、誰かが顔を出した
「おいおい白夜、あんま脅かすなって。例えべっぴんじゃ無かったとしても女には優しくするもんだぜ?」
そうだそうだ!言ったれ言ったれ!‥‥おいちょっと待てお前誰だ
思わずそいつを三度見した。首変な音した。待って白夜脇差しを振り上げないで
その声の持ち主は男で、白夜の黒色の着物とは対照的にかなり鮮烈な色の着物を着ていた。どこからどうみても豪奢‥‥つうか派手で、着る人によってはかなり痛い人になってしまう代物だが、嫌味なくらいぴたりと着こなせている。かなりの美丈夫
白夜がクールビューティーだとしたら‥‥オラオラ系?なんか和風な顔立ちとでも言えば良いのだろうか‥‥‥
まぁ取り敢えずイケメンだ、はぜろ
「よーやく目が覚めたんだってな! 待ってたんだぜお前の目が覚めるの!」
『それは有り難いんですけど、さっきあなた私の事べっぴんじゃないって言いませんでした??』
「俺は紅蓮!」
『無視かよオイ』
なんなんだこいつ。やたら顔がいいのもムカつく
「お前だろ?俺の事助けてくれたの」
『え、そうなの?』
「あぁ?違うのかよ」
何ソレ初耳なんだけど‥‥
困惑してる私をよそに、壁から打刀を引き抜いた白夜がため息を付きながら寄ってきた
「ほんっとうに癪だけど、コレがお前を助けたっていうのは本当の事だよ。残念なことに」
『それ私のこめかみに刀突きつけながらじゃないと言えなかった?』
「あんだよ、やっぱり俺の恩人じゃねぇか。白夜はだからもうちっと女はいたわれって」
「俺は紅蓮と違って色狂いじゃないからね。人間の女がこの社で三日も寝こけてたってだけで脳天を突きたくてもう仕方ないんだよ」
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ユキ(プロフ) - りんずさん» やった。頑張るじぇ! (2018年8月28日 23時) (レス) id: 42ecbbb834 (このIDを非表示/違反報告)
りんず(プロフ) - ザクロさん» 是非是非!そういってくれると嬉しい! (2018年8月28日 22時) (レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
ザクロ(プロフ) - 私も描いていい?イメ画。 (2018年8月28日 22時) (レス) id: cf0e41908a (このIDを非表示/違反報告)
りんず(プロフ) - ユキさん» 了解!いいよ!是非かいて下さい! (2018年8月28日 21時) (レス) id: f93fc47876 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 白夜さんと夢主を描きたみ…あとザクちゃんのボード足したんでそっちに移行を! (2018年8月28日 19時) (レス) id: 42ecbbb834 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんず | 作成日時:2018年8月25日 22時