五十三話 ページ9
なんとまあ、いいタイミングなんだろう。
というか、前もそうだった気がするけれど。
とにかく、タイミングがいいことに、聖子さんが庭にいるのを見つけたのだ。
『聖子さん！！』
「ン？あら！Aちゃん！！どうしたの〜？」
『あ、あの、急ぎの用があって！空条君に会いたいんですけど…！』
「そうなの？承太郎たちなら前にパパたちとお話ししてた部屋にいると思うけれど…。」
『ありがとうございます！』
そう言って失礼ながらも靴を脱ぎ捨ててお邪魔させていただく。
せ、聖子さんもポカンとしていらっしゃる…。
うう、こういうのはキャラじゃあないんだよ…！
でも仕方がない、花京院君の命が危ないんだから！
雑鬼たちが言っていた「餓鬼」というのは少々厄介な奴だ。
小さく攻撃力もないが、奴らはあの世の使いなのだ。
怪我を負った人や死にかけている人のそばに現れ、あの世に魂を連れて行こうとするのだ。
簡単な邪気払いで退治できるが、対応が遅いと、言わずもがな、だ。
たしか、あの部屋だったはず…！
すると目星をつけていた部屋から空条君が出てきた。
あたりである。
「お前…！何しに…、いや、理由はいい。
丁度いいところに来たな。手をかせ。」
『は、はい！』
どうやら空条君も私に用があったらしい。
もしかして、花京院君のことかな…？
「花京院のことは？」
『知っています。同じクラスですから。』
「そうか。
まあわかっているだろうが、俺を襲ったスタンド使いが花京院だったわけだ。
だが花京院はある男に操られていただけだった。」
『操られて…？』
「どうした承太郎ォ！
…おお！！いいところに！！
そんなところで話していてもなんじゃ、早く来い！！」
話の途中でジョセフさんが横槍をいれる。
まあ、歩きながら聞けばいいか。
「歩きながらで悪いが話を続けるぞ。
花京院にかけられた洗脳みたいなモンを俺が完璧に解いた。
だが花京院はずっと苦しみ続けている。
ジジイの「波紋」とかいうので回復しようとしたがきかねえ。
それで浮かんだのが「悪霊」だ。」
『成程。』
「どう思う。」
『１００％妖怪です。
先程、この家に住み着いている雑鬼に話を聞きました。
何がいるかも把握しています。任せてください。』
「そうか…。」
承太郎は「この家に住み着いている雑鬼」という言葉がとても気になったが、今はそれどころではないので押し黙った。
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紫煙はぶっ壊れた人外の体から出る(プロフ) - 続きは……続きはどこですか……？とても面白いかったです！次回を正座待機してます！ (2021年8月13日 2時) (
レス) id: 2611888ca2 (このIDを非表示/違反報告)
俺です。 - どうしよう……DIOにはぜひ、変態になって欲しい自分が居る。(/。∀°)/ (2018年7月1日 9時) (レス) id: bd74c7c931 (このIDを非表示/違反報告)
魏杏妖遊(プロフ) - 本多ほうさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです！最近なかなか更新できていなくて申し訳ないですがこれからも頑張って行きますのでどうぞよろしくお願いします!! (2017年10月28日 21時) (レス) id: 51648f87ce (このIDを非表示/違反報告)
本多ほう(プロフ) - どうもこんにちは。この小説の設定がすごく好きで、スタンドでも波紋でもない能力で自然に承太郎達と絡ませるのが上手で素敵です！この先の夢主ちゃんの運命がどんなものか、楽しみです！更新頑張ってください。応援してます！ (2017年10月16日 16時) (レス) id: 40101de4c2 (このIDを非表示/違反報告)
魏杏妖遊(プロフ) - REVOLVERさん» まだまだ文才もなく、ゆっくり考えないと話がまとまらない私ですが、そう言っていただけると頑張れます！！ありがとうございます！ (2017年9月11日 21時) (レス) id: 8c44b8d3b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魏杏妖遊 | 作成日時：2017年6月2日 22時
