十七話 ページ19
護符を取り出すと、聖子さんが声をあげた。
「アラ、それ見たことあるわ…。」
『え。』
「ああ思い出した、貴女この前承太郎が連れてきた娘ね!!これを書いていたところを見たわ!」
『...あ、そういえば。』
空条君が言ってた気がする。
集中してたから気付かなかったけど、一回母親がきたと。
聖子さんは顔をよく見ていなかったから気付かなかったと言った。
いやいや、こちらこそ気付かなくてすみませんでした。
...ということは、聖子さんは空条君のお母様!?
な、なんてお若い...。
衝撃を受けたが、なんとか抑える。
仕事を全うしなければ。
『では聖子さん、この護符をお渡ししておきます。』
「ええありがとう。どうやって使えばいいの?」
『この護符を空条君に渡してください。そうすれば、護符が空条君を守ってくれるでしょう。』
「わかったわ。本当にどうもありがとう!!」
どういたしまして、と微笑み返す。
なんだろう、聖子さんといると心が安らぐ。
...母さんと重ねているんだろうか。
本当にこの人には聖子という名前があっている。
まるで聖母様のようだなあ。
すると、聖子さんがお金の話をしだした。
忘れてたけれど、仕事で来ているんだった。
報酬を求めるのは当然か。
しかし、私は首を横に振った。
『報酬はいりません。この前のお礼だと思ってください。』
「けど...。」
『いいんです、元々お金を稼ぐ為に妖祓いをしている訳ではないので。』
「そう...?ならそのご好意に甘えちゃおうかしら!」
フフフ、と聖子さんが笑う。
笑顔が似合う女性だ。
私はこの人に出会えてよかったと思った。
因みに、お金を稼ぐ為に妖祓いをしているはけではない、といったが。
…まあ、その場を上手くまとめるための嘘だ。
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不登校の自殺志願者 - 次への扉 ページ50のとこで、「この優しい口調はっ!?まさかっ!?」ってなりました!!何て言うか、物語の進め方がすごいんですよね!すごく面白いです! (2019年3月10日 13時) (レス) id: fed8378344 (このIDを非表示/違反報告)
魏杏妖遊(プロフ) - 雷獄丸さん» そうですか!そう言っていただけるとこちらとしても書きやすいです!!コメントありがとうございます! (2017年8月27日 20時) (レス) id: 8c44b8d3b9 (このIDを非表示/違反報告)
雷獄丸(プロフ) - 夏目友人帳くらいわかるよぉ!wもぉwこれからの頑張ってくださいねぇ!w (2017年8月14日 11時) (レス) id: bbb567e10b (このIDを非表示/違反報告)
魏杏妖遊(プロフ) - 黒蛇さん» コメントありがとうございます!雑鬼はわたしも大好きなのでどんどん絡ませていきます!可愛さが伝わって良かったです! (2017年8月11日 17時) (レス) id: 51648f87ce (このIDを非表示/違反報告)
黒蛇(プロフ) - 雑鬼が可愛すぎてやばいです!雑鬼との絡みをもっとお願いします! (2017年8月10日 20時) (レス) id: cc9de3dd63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魏杏妖遊 | 作成日時:2017年2月26日 20時