story1. ページ1
◇
Aside
『…ねー。さとみくん。』
さとみ「ったく……さとみ先生だろ?」
『えぇ……せんせぇー』
さとみ「…名前、呼ばないんだ?」
『呼んでほしいの?』
今日は暑い。
さっきからセミがうるさいし、額から汗が止まらない。私は、さとみ先生と夏休みの補習をしていた。
まぁ、“補習”という名目なだけでただ会いに来ただけなのだが。
さとみ「んー……任す。」
もったいぶったさとみ先生が、ふにゃっと笑う。いつもはキリッとしている先生のこういう所が見られるのは、私だけの特権だと思いたい、、
ただ、ひたすらにかわいい。
『…さとみ先生……。』
ニヤける口元を必死に隠しながら呟く。それが聞こえていないのか、さとみ先生が、冷凍庫からアイスキャンディを取り出した。
桃色のそれが、目に止まる。
『アイス!!ねぇ、先生。ちょーだいっ!!』
バン、と両手で机を叩いた。
思い切り叩いたから、ヒリヒリしている。
さとみ「いっこしかねぇんだけど……」
『いーじゃんいーじゃん。』
さとみ「んー、じゃあ。一口な…?」
「他の奴には内緒だぞ?」と、人差し指を口元に添えるさとみ先生が眩しい。
『…やっぱいらない。』
さとみ「は?なんでだよ。」
『やだやだ。あー、こわい。』
よくよく考えたら、こんなにかっこいい先生に彼女が居ないわけないし、生徒からも人気があるはずだ。
こんなに可愛い仕草も自分以外の前でされていると考えたら気分が悪い。
…先生の彼女でも無いのに。
気持ち悪いかな。
さとみ「…ほんとにいらねーの?」
『…いらない。』
さとみ「そ?……じゃ、俺もいーや。」
『食べればいいのに。暑いじゃん。』
さとみ「Aと食おうと思ったからなぁ。ま、明日にでも食おうぜ。」
初めから一つを二人で分けるつもりだったんだ。
嬉しいような、悲しいような……。
複雑な気持ちと格闘していると、先生が「あ。」と声を上げた。
◇
347人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まき - 更新お疲れ様です!青くん…そして桃くんはそんな幸せなことを青くんに…🤦🏻♀️ 推しを愛でる日々ですよね( (2023年1月11日 22時) (レス) @page50 id: 1ffb1529af (このIDを非表示/違反報告)
ぽむさま。(プロフ) - まきさん» この黄くんは桃くんに冷たいですね笑🫣 それは大変ですね、推しを愛でましょうか笑 (2023年1月10日 17時) (レス) id: e3d1979fd3 (このIDを非表示/違反報告)
まき - 更新お疲れ様です!黄くんの「顔と声だけはいい」発言で思わず(笑)これからどうなるのか…! 周りに好きになれる人がいないんですけどね(笑) (2023年1月9日 22時) (レス) @page49 id: a38ae76ee4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむさま。(プロフ) - まきさん» まきさん流石です…!ぶっ飛ばしましょう!!恋って良いですよね(?) (2023年1月9日 15時) (レス) id: e3d1979fd3 (このIDを非表示/違反報告)
まき - 更新お疲れ様です!気に入らないって言った女子飛ばしてきますね(こら こういう風に恋ができて羨まですよね… (2023年1月8日 23時) (レス) @page48 id: e9c3f819a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ