推しの推しを辞めたいんですっ!!【青】

なんばー43 ページ44

『…ああ、、』


ぼんやりとしている意識の中、私はただ座っている。なにをすることもなく、ただ。

…私が、ころちゃんとあの女の人との関係に首を突っ込むのは良くない。次、間違えてしまったら、今度こそ終わってしまいそうな気がするから。


莉犬「…ねえ。」


いつもより、低い声の莉犬くんは私の横に立つ。夜景を眺めながら、ゆっくりと口を開いた。


莉犬「A。俺達、Aが好きだよ。」


莉犬「…だから、Aが好きだっていうもの、応援したいんだ。」

『……』


莉犬「Aなら、絶対負けないから。大丈夫だよ。」


…邪魔が出来ないのであれば、こっちを変えればいい。無理に向こうが変わるように仕向ける必要なんてない。


『…あははっ……』


私が変われば、あの女の人は何処かへ行ってくれるんでしょ?
ころちゃんの隣には、私が居るんでしょ?


莉犬くんの応援を自分なりに解釈するのは簡単だった。まぁ、ほんとうはこんな事、伝えようとしてたんじゃないって事は知ってるけどさ。



『あー、、、』


ふわり風がふく。
髪が揺れる。空が晴れる。


『私ってほんと、性格わるい。』

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