推しの推しを辞めたいんですっ!!【青】 2

なんばー55 ページ6

割り込んでくる先輩。ころちゃんは、一瞬戸惑ったものの、冷静な声で言った。


ころん「だれお前?」

凪徒「Aちゃんの先輩でーす。」


ニヤニヤしながらダブルピースをする先輩…。
きっしょ、、、


ころん「あー…おっけおっけおっけおっけ…」


そんな先輩に対して、気だるそうな返答をするころちゃん。愛おしくてたまらない。

さっき酷いことを言われたのに、やっぱり好きなんだ。





ころん「うん……え、で?」

凪徒「で?…って、、、」

ころん「ごめん。僕、男に興味ないんよね。」


黙りこくってしまう先輩に、申し訳なさそうに俯く。

『……?』


なんかおかしい気もするが……。


凪徒「あーね。あんたが“ころちゃん”か。」

ころん「あ、僕のこと知ってんの?」

凪徒「おん。まーな。」


さっきまで知らなかったくせに。


凪徒「てかさ、お前。合コン来ねぇ?俺の代わりにさ。」

『…先輩っ!!ころちゃんに、、、辞めてくださいっ!』

ころん「ふはっ…だいじょぶだって。Aちゃん。僕、そういうの興味ないんよね。」

『…ころちゃん……』


透き通った水色の瞳が、私を捉える。


ころん「僕の推しが、ここにはいるもん。」



私が、ころちゃんに身を寄せると、手を握られらた。

ああ……私が求めていた暖かさは、、


ころん「僕ら行くから。」



凪徒「ちょ!!、、おまえっ!!」


理解が追いついていない先輩を無視して、二人で歩き出した。

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