第四十一訓 ヒーローは遅れてやってくる ページ45
銀時によってのばされた歯抜けの将軍を見て つくづく阿保らしく思う。
いつまでこんな茶番させる気よ?
間に合わなきゃ、遅れてきても恰好つかないわよ
銀時が連行されるのを傍目に見ていると、前方から艶やかな髪を結いあげた人物が歩いてきた。
「お客様。ご注文の品がまだ」
膳には沢山の んまい棒を載せて。
遅いのよ、ほんと
すっと立ち上がり、突如として現れた黒髪へと近づく。
「幕府にも警察にも、もう何も求めるものはないわ」
にこりと笑うと、彼もまたニヤリと笑った。
そう、何故なら――――。
「ヒーローはここにいる」
んまい棒が眩い光を放つ。
続く、白煙。
振り返ると、不敵に笑う 男と女。
「早く行きなさい」
「銀時。“夜明け”に会おう」
「‥‥アイツら。一体どういうつもりだ!!」
何故 ヅラがあそこにいた
何故 アイツがヅラと一緒に残った
何故 アイツらは笑った――――
走る走る。
迫る追手から逃れるために
頭にチラつくアイツらの影を振り払うかのように
「銀時。“夜明け”に会おう」
ネオンに煌めく街を、ただ一心に駆け抜けた。
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椿(プロフ) - 夜空 星月さん» ま、ま、まじですか!ありがとうございます( ;∀;) 明日も更新しますので、ぜひご覧になってください☆ (2018年6月3日 23時) (レス) id: f218e1e191 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 星月(プロフ) - とても面白かったです!なんで今まで気付かなかったんだろうって後悔したくらい。更新楽しみにしてます! (2018年6月3日 23時) (レス) id: 5d15086cca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:椿 | 作成日時:2018年5月20日 23時