第三十七訓 同じ志のもと ページ41
将軍よ
そなたとは敵として相対する事しかなかったが、よりよい国を作らんとする志は同じであった
その首にこの手で引導を渡す
敵としての約束は果たせなかったが
「同じ志を追いかけた‥‥友としての約束は、必ずや俺が果たしてみせよう」
この花とあの夕日に誓って、俺は成し遂げてみせるぞ
将軍
「なら、現政権をこのまま捨ておくわけにはいかないわね」
――――バッ
突如として耳に入った女の声。
振り返ると、扉にもたれ掛かる笠を被った女がいた。
気配を全く感じさせなかったこの者に対する畏怖と同時に、聞き覚えのある その声に己の耳を疑った。
「ねえ小太郎。貴方の志は、なに?」
なびく黒髪、紅い眼。
その声に、その姿に
安心する己がいた。
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椿(プロフ) - 夜空 星月さん» ま、ま、まじですか!ありがとうございます( ;∀;) 明日も更新しますので、ぜひご覧になってください☆ (2018年6月3日 23時) (レス) id: f218e1e191 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 星月(プロフ) - とても面白かったです!なんで今まで気付かなかったんだろうって後悔したくらい。更新楽しみにしてます! (2018年6月3日 23時) (レス) id: 5d15086cca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:椿 | 作成日時:2018年5月20日 23時