第三十五訓 協定 ページ39
先の将軍 徳川茂々が暗殺された。
次に将軍の座についたは一橋派の台頭 徳川喜々
彼がまず最初に始めたのは、前政権に与していた派閥の大粛清。
殿中もまた大きなシワ寄せがきていた。
「お呼びでしょうか、松平公」
入室すると険しい顔をした警察庁長官殿がいた。
室内だというのに平気でタバコを吸うだなんて、と思っていると「美羽」と声掛けられる。
「お前さんも知っての通り、政権は一橋派 喜々公が握る事になった。そして今や全将軍派の家臣共がこぞって失脚。この先、俺もタダで済むとは思っちゃいねェ」
「美羽。お前ェ俺のもとに来ねェか」
グラサン越しに見える松平公の目が怪しく光る。
「これはお前さんの剣、そして頭脳を見込んでの誘いだ」
将軍護衛での一件を言っているのだろう。
大それたことではない、とはぐらかしても この男の目は揺るがなかった。
これまた面倒な人に目を付けられたものね
「貴方の元で働く事に異存はありません。喜々政権下だと私もお役御免でしょうし、食いっぱぐれるわけにはいきませんので」
ですが
「私は私の志のもと、行動します。貴方の傀儡になるつもりはありませんよ」
これはある意味、宣戦布告
貴方の手足になることは望んでも
脳ミソまでは渡さない
彼を見据え、不敵に笑う。
すると、長官殿も人の悪い笑みを浮かべた。
それぐらい胆が据わった奴じゃなきゃ俺の忠臣は務まらねェよ、と。
「交渉成立だな」
「win-winの関係でいきましょう」
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椿(プロフ) - 夜空 星月さん» ま、ま、まじですか！ありがとうございます( ；∀；) 明日も更新しますので、ぜひご覧になってください☆ (2018年6月3日 23時) (
レス) id: f218e1e191 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 星月(プロフ) - とても面白かったです！なんで今まで気付かなかったんだろうって後悔したくらい。更新楽しみにしてます！ (2018年6月3日 23時) (レス) id: 5d15086cca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椿 | 作成日時：2018年5月20日 23時
