QuizKnock"ライター"の伊沢です ３

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お酒や主食系の料理、軽くつまめるお菓子の名前やらが色々聞こえる。

たまに紙皿など実用的な消耗品の名前も聞こえればパイ投げのやつなどのふざけた声も聞こえる。

それをメモする福良さん。もう必要な物が思いつかないのか福良さんの周りに集まりながら考える素振りをする皆さん。


福「こんなもんかな！」

山「そうですね！」

伊「よし！ じゃあジャン負け買い物な！」

こ「え、この量1人で行くんですか!?」

須「男たるもの1人でしょ!! 力見せてこ力！」

川「わけて買いに行った方が早くないですか……」

河「川上はじゃんけん自信ないの？」

川「なんで今日に限ってそんなにやる気なんですか河村さんは」


皆さんが話しているのを見ているとじゃんけんの前に良くやる腕を伸ばす準備体操をしている拓司と目が合った。

超やる気満々だし超負けたくなさそう……。


伊「Aは最初なに出す？」

「言ったら負けるじゃん。……え！ 私もやるの!?」


拓司から豪速球が飛んでくる。私の歓迎会の買い出しだから行かないものだと思ってた。そうか……現実そんなの甘くないか……。


福「Aちゃんもじゃんけん参加するの？」

「します！ 私には心理学があるので！ 皆さんが何出すか読み解きます！」

須「おぉ!! 心理学で見る人凄い自信」


両手を交差させてひねり、隙間を覗く。小学生くらいから友達がやってたから良くやるようになったけど正直これの意味は知らない。今度調べよう。


伊「行きまーす！ 最初はグー！ じゃんけんポン！」


最初はあいこだった。これだけ大人数がいればそうなる。拓司の｢あいこでしょ！｣の声が聞こえる。

……大人数だし"きゅー"あってもいいんじゃないかな。そう思ったけどこの勝負は早々に、5回目で勝敗がついた。


「嘘!?」


……私の1人負けで。

驚きが一周して冷静だった私は8人でじゃんけんして負ける確率を考えてみたけどどうやっても0.1%以下になる。

ありえないくらいの確率だけど確かに私がちょき、他の皆さんがぐー。


「嘘……」

伊「いや俺らの方が驚きだわ。マジかA」

こ「そんなことある!?」

「もういいです！ いってきます！」


テーブルの上に置かれていたメモを手に取り立ち上がる。


「あ、でもお酒買えませんよ！ 一応19歳なんで！」


私がそう言うと皆さんは思い出したような顔をした。


伊「んじゃ、俺が、」


拓司が立ち上がろうとすると拓司の隣で黒いパーカーの人が立ち上がり、財布を手に取った。

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