QuizKnock"ライター"の伊沢です ３

メイン：【新ゲーム】東大生がイヤホンガンガン人狼ゲーム！全員怪しく見えてくる… ページ29

伊「はいどーも、QuizKnock編集長の、伊沢です！」

「ライターの伊沢です！」

川「川上でーす」

河「河村！」

山「山本でーす」

須「ナイスガイの須貝です！」


全員が自己紹介し終わると福良さんが今日の企画のタイトルを発表する。


福「イヤホンガンガン人狼！」


そう言うとまずイヤホンガンガンゲームの説明をする。そして今回のイヤホンガンガン人狼の説明に移る。

1人だけ音楽の流れていないイヤホンをしているのでその人狼、聞こえていないフリをしている人を当てよう！ という天才的な企画だ。福良さんファンです。

ライターのプロフィール文に"読唇術に自信があります。"と書いていた私はトップバッターを任される事になり福良さんから本文を受け取り川上さんに伝える係だ。

前列に座る私、川上さん、伊沢さん。後列のソファに河村さん、山本さん、須貝さん。で時計回りに言葉を回していく。

緊張の極みでしかない。

カードを全員で引いた後、イヤホンをスマホに装着し福良さんの｢スタート！｣の声で音楽を流す。


福「食後のデザートは苺パフェがいいな」


チャンスは2回。今の1回目でまず母音を読み取る。

おうおおえああおあいいおあえあいいあ。

雰囲気的に最後は｢いいな｣な気がする。で、13番目の"あ"は福良さんが口を閉じてから発音していたので破裂音かな。ま行の可能性もある。

この母音の読み取りも間違っている可能性があるので2回目の喋りもよく見る。


福「食後のデザートは苺パフェがいいな」

「ゴルゴ？ ゴルゴは？」


やばい、ゴルゴに完全に沼った。もう福良さんは喋ってくれないのでゴルゴから始まる文を不自然ではないように組み立てる。

頑張って文を成立させた私は川上さんの肩をつつき顔を上げてもらう。

川上さんと目が合い、人差し指を立てて1回目行きますの合図をする。


「ゴルゴの背後には気をつけたらいいな」

福「あー、ゴルゴ反映されちゃった」


推測した破裂音が入ってなかったけどしょうがない。そして文も少しおかしいけど妥協の末だ。

単語があっていれば良い。ゴルゴ沼から抜け出せないってことはゴルゴなんだと思う。そう思おう。

川上さんは目を見開き、わかりませんの顔。そして困った顔をしながらもう1回と言うように人差し指を立てる。


「ゴルゴの背後には気をつけたらいいな」

川「……？」


川上さんはまだわからないという顔をしながら拓司の方を振り向いた。

私は机に腕を置いて何も見えないように伏せる。

メイン：つづき→←．

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す