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「何だ…お茶会のお誘いですか…」
また、龍が何かやらかしてしまったのかと思ってしまった。
「そんな言い方をしないでおくれ、勝手に身構えたのは比呂志くんの方だろう?」
「あ、このケヱキ美味しいですね。エリス嬢」
「あら、わかる?やっぱりヒロシを誘って正解だったわ!!」
無視しないで!と、嘆いている首領。
俺は不利なことは耳が受け付けない体質なので、すみません。
「嗚呼、芥川君といえば最新の任務を与えたよ」
「どんなです?」
紅茶を飲みながら首領に尋ねると、恐れもの知らずだね。と笑って任務内容を教えてくれた。
「人虎の捕縛ですか…」
しかも組合から賞金が出ているという。随分と面倒になりそうな仕事だ。
「失敗したら大損害ですよ」
「まあ、その時はその時さ」
鋭く冷たい紅い目が俺を捉えた。
なるほど…俺が尻拭いするのか……。
「酷い御方だ」
そう言いもう一度ケヱキを口に運んだ。
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作者名:楓 | 作成日時:2021年7月30日 17時