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「いってらっしゃい」


「おう、行ってくる」






中也は伝達者としての仕事をしてくるらしい。

上手くいけば組合と探偵社の潰し合い。





首領は相変わらずやる事が恐ろしい。


まあ、組織を維持していく為には無慈悲な事もやらなければならない。





「そう判っているんだがなあ…」


頭を掻きながらそう言葉が溢れる。






思い出すのは砂色の外套を着た男性。


その人とは短い期間しか一緒に居られなかったけど尊敬している。





あの人の撫でてくれる手が好きだった。
低い落ち着いた声が憧れだった。


あの頃は咖喱は辛すぎたなぁ…。でも、今じゃああの辛さが当たり前になった。





猫を探した日も

夫婦喧嘩を止めた日も

不発弾処理をした日も




嗚呼…やってる事は今も昔も変わらないのに…な、






「貴方が居なくなっただけで、こんなにもつまらなくなるとはね…」
















_______ね、織田さん

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作者名: | 作成日時:2021年7月30日 17時

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