今日:12 hit、昨日:1 hit、合計:32,574 hit
小｜中｜大
18 ページ18
･
「……仕事ですから」
壁の向こうでは言葉は少ないが、お互い信頼し合っているからこそ出来る会話が聞こえる。
賢明な彼女の事だ。
龍が組織から突き放される事は判っていた筈だ。
何が彼女を突き動かすのか…
それは簡単。
「恐ろしいなァ…」
_____愛という原動力は。
「どうしたンだ、師匠？」
「いいや、何も？
ただ、女って怖ぇなって」
マフィアに所属する女性。
それは何処の誰よりも強い芯を持っている。
「んじゃ、邪魔するぞ」
「あっ、オイ！」
「え、あ、比呂志さん？！
何時から居たんですか？？！！」
顔から火が出そうな程、顔を真っ赤にしている樋口。
少し可笑しくなって笑いが零れてしまう。
「電話を容赦なく切られて心配になって来てみりゃあ…
…樋口酷い怪我じゃあないか」
「うっ…こ、これは…」
「怒ってないから、右脚出してくれ」
そう言い近くにあった木箱に座らせる。
「ちょっとごめんよ」
そう言い傷口近くの洋袴の穴を広げる。
そして、傷を観察する。
「【異能力 蜘蛛の糸】慰撫の手」
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 176人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：楓 | 作成日時：2021年7月30日 17時
