芥川のお兄さん【文豪ストレイドッグス】 (ページ17)

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横浜の夜道に愛車を走らせる。

龍を攫ったのは『カルマ・トランジット』の残党に雇われた国外の傭兵。

組織としては龍を切り離すという判断を下すだろう。

ｰｰｰｰｰｰｰｰ

「おう……恋する乙女は強いってか？」

港にある何も変哲のない倉庫に行けば、鼻が馬鹿になってしまいそうな血の匂い。

其処に居るのは黒蜥蜴とその部下たち。

俺に気づくと全員が姿勢を正す。

「辞めてくれ…俺は君らの上司の様に偉い立場じゃないんだ。」

「でっ、ですが…！！」

「いいんだ、敬われる事が得意じゃないからな…」

そういえば渋々と云った感じだったが、元の作業に戻り始める。

「あ、ところで怪我人は居ないか？」

そう言い辺りを見渡したが、流石というのだろうか怪我人は居ないそうだ。

…龍は奥か…？

そう思いウロウロしていると、黒服くんに案内される。

案内された所では入り口にそっと佇んでいる三人の影が。

ありがとう。と、黒服くんに感謝の意を込めてお辞儀と握手をする。

「遅かったなァ」

「状況はどんなです？広津さん」

「無視かよ…！」

肘で突いてくる立原を無視して、広津さんに話しかける。

「煩いぞ、立原」

「んなっ！」

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