Destiny… 【F.t】 (ページ8)

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会議室に入るとゾロゾロと人も増えていき、大体が見覚えのある同じ課の先輩、同期、部長だったり。

北山「大倉と増田のコンビも変わんねえよなー」

大倉「そっちもな」

北山「にしてもやっぱ椅子多いよな」

増田「あれっすかね、研修付くとか」

藤ヶ谷「そういや俺らもあったなー、いきなり会議室呼ばれて一緒に企画考えろって」

北山「じゃあそんな大掛かりじゃねえのかもな」

城島「揃ったかー？とりあえず席着いてくれー」

部長の声と共に俺らはそれぞれ各自の席へと座った。

城島「えー、まあここに集まってもらったって事で大体の予想は付くと思うが、今年も初っ端からプロジェクトに参加してもらうから」

またいつものか…。俺らの部署は大体4月と9月にこうしたプロジェクトが行われる。例えば、企画課が新しい事をしたいって言えば連帯して考えたり、営業の成績が伸びなかったら提案出して一緒に廻ったり。けど今回本部から木村さん交えてのプロジェクトは初めてだし、何するんだろ。なんて考えてると廊下から数名の話し声が聞こえてきた。

「御前ら実家は？」

「あ、僕東京です」

「僕は名古屋です！」

「へぇー、新入社員？」

「はい、4月からです！」

城島「来たかな」

木村「失礼しまーす」

城島「来た来た」

木村「はよざいまーす」

『おはようございます』

城島「木村はこっちな。後の二人紹介するわ」