Destiny… 【F.t】 (ページ31)

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二人で朝食をとり終え、食べ終わった食器をキッチンに持って行く。

藤ヶ谷「A先に用意して良いよー」

A「ありがとー」

ここでも俺は洗い物。ほら、女の人の方が化粧だったり時間かかること多いじゃん？俺は顔洗って歯磨いて髪整えれば良いだけだから。俺が洗い物をしている間Aは洗面所で、顔洗って歯を磨いてる。

A「たいちゃんそろそろ終わる？」

藤ヶ谷「うん、もう終わる」

洗面所から歯ブラシを口にしたまま顔を出すA。食器を洗い終わり手を拭き俺も洗面所に向かう。

藤ヶ谷「俺も一緒に磨こ」

A「いいよー」

と、笑いながら俺も歯ブラシに歯磨き粉を付けて磨き始めた。

暫く磨いてるとAが口を濯ぎはじめた。

A「私先戻るね？」

藤ヶ谷「はーい」

俺も口を濯ぎ顔を洗ってAの居る寝室に戻った。

寝室に戻るとAは化粧をしていて、俺はその横のクローゼットを開け今日着るワイシャツを取り出した。着ていた服を脱ぎスラックスに足を通し、ワイシャツを着る。Aの横の鏡で確認しながらボタンを閉める途中、鎖骨より少し上に付いてるAの痕。

藤ヶ谷「あ」

A「どうしたの？」

俺が声を上げた途端振り向くA。

藤ヶ谷「今日ブラウスのボタン全部閉めといて」

A「どうし…、わかった」

俺の言いたいことがわかったのか、中途半端に閉まってるボタンの横から見えた痕に、自分が付けたのにも関わらず顔を赤くして再び前を向いて化粧を始めた。