Destiny… 【F.t】 (ページ4)

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北山「よこーさーん、ご馳走さま！」

横尾「ありがとうございまーす、またお待ちしてまーす」

レジの後ろの厨房への入り口からひょこっと顔出し笑顔で軽めに手を振った後直ぐに戻って行った。

北山「Aちゃんもご馳走さま、美味しかったよ！」

A「私が作ったわけじゃないけど、ありがとうございます」

笑いながら話すAに「んじゃあお先～」と言って店を出る北山。北山から預かった分と自分の分のお金をトレーに乗せて「お願いします」と微笑みながらAの方へ。

A「お預かりします」

藤ヶ谷「休憩これから？」

A「うん！だから裏行くね？」

お釣りを受け取り後ろのポケットへと財布をしまう。
扉を開けて外へ出ると入り口から少し離れたとこに置いてある灰皿の横で煙草を吸ってる北山。

藤ヶ谷「先戻ってる？」

北山「ん、そうする」

藤ヶ谷「直ぐ行く」

北山「いいよいいよ、まだ時間あるし少しゆっくりしてから来い」

火を消しながら言う北山に「さんきゅ」と言葉をかければ片手をひらひら振り、来た道を戻って行く。身長は残念だけど大きい心の持ち主だって事に感心しながらAの待つ裏口へ向かった。

藤ヶ谷「お待たせ」

A「んーん、あれ？みつくん先に戻っちゃった？」

藤ヶ谷「うん。何、俺だけじゃ不満？」

笑いながらポケットから取り出した加熱式たばこのiQOS。ホルダーにカートリッジを差し込んでスイッチを入れそのまま口に含み吸い込んだ。