Destiny… 【F.t】 (ページ17)

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キッチンを出てすぐにリビングがあって、その隣が寝室。玄関入って左側にも一部屋あるんだけど、ほとんど使わない。ここに引っ越す時にAと話し合って荷物とか置ける部屋あった方が安心だよねってなったけど、季節物の服とかまだクローゼットに収まる程度。つまり間取りは2LDK。

A「たいちゃん洗濯物あったら出しといてね」

藤ヶ谷「今日洗濯の日だっけ？」

A「そうだよ、ちゃんとカレンダー見て笑」

二人暮らしで毎日洗濯回してたら大変だからって、洗濯する日を決めたんだった。火曜と木曜と土日のどっちか。とりあえず今日着てたワイシャツと白シャツを脱いで履いてたポケットからハンカチを出して、洗面所にある洗濯機へと入れた。

藤ヶ谷「Aのは？なんかある？」

A「私は他のはもう入れてあるから、後は今着てるこれお風呂入る時に入れちゃう」

藤ヶ谷「はいよー」

寝室に戻り普段着へと着替える。スーツをハンガーに掛けてクローゼットに戻し、Aの居るキッチンへ。

藤ヶ谷「何手伝う？」

A「んーとね、お味噌汁作って欲しい」

藤ヶ谷「了解です！」

敬礼のポーズをAに向けながら、Aの奥のガス台の前に立つ。これも二人の決め事で、二人ってか俺が一方的に決めた事なんだけど、"家事全般手伝える事は手伝う"。女の人が家の事何でもやるって言う風習じゃなくて、簡単な事でも出来る事があれば手伝うって言う俺なりのルール。料理に関してはほとんどAがやってくれるから、俺は今みたいに味噌汁とか簡単な事だけど。それでもAはいつも、「ありがとう、助かった」って笑顔で言ってくれるから決めて良かったなって。