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16. ページ16
A「今鍵出すね」
藤ヶ谷「ありがと」
家に着き、片手に通勤鞄もう片方の手にさっきスーパーで買い物をした袋を持ってる俺。こういう時一緒に帰る人が居るとやっぱり良いよなー…。
A「ごめんね、全部持ってもらっちゃって」
藤ヶ谷「一袋だけだよ？」
A「鞄も持ってる」
藤ヶ谷「これは俺の。これくらい持つのが男の仕事」
A「ありがとう」
藤ヶ谷「いーえ」
エレベーターの中でそんな会話をしながら俺らの家の階に着く。付き合って1年くらい経った頃から同棲し始めて、元々は俺が一人暮らししてたアパートに住んでたんだけど折角一緒に暮らすならって、もう少し広めのセキュリティもちゃんと付いてるこのマンションに半年前引っ越した。
扉の前まで行くとAが、
A「あ、鍵閉まっちゃった」
藤ヶ谷「おい笑」
A「ごめんごめん笑」
なんて笑いながら肩に掛けてた鞄の中からキーケースを取り出し開けてくれた。
藤ヶ谷「ただいまー」
A「ただいまー」
2人して声を揃え玄関に入って靴を脱ぐ。「ただいま」なんて言っても中に誰か居るわけじゃないんだけど。
スーパーの袋を持ってキッチンに向かい、冷蔵庫の近くに置くと後ろからAが入って来る。
A「中身私がやっとくからたいちゃん先着替えておいで？」
藤ヶ谷「はーい」
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作者名：SK | 作成日時：2018年11月11日 12時
