耳飾りの少年と首飾りの少女 ページ17
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『 伊之助のせいで酷い目にあったぞ!謝れ!』
「 まぁまぁ、善逸くん 」
『 はあぁぁぁ!?だいたい、なんで
警官から逃げなきゃなんねぇんだよ 』
「 政府公認の組織じゃないの、私たち鬼殺隊。
堂々と刀を持って歩けないんだ、本当は 」
どんなに命をかけて戦っていても
風変わりな服装や刀を見れば
白い目で見られることも多い。
『 鬼がどうのこうの言っても
なかなか信じてもらえんし、混乱するだろ 』
『 一生懸命頑張ってるのに… 』
『 まぁ 仕方ねえよ。
とりあえず刀は背中に隠そう 』
『 フフフーンッ♪ 』
『 丸見えだよ、服着ろバカ 』
「 可愛いね、伊之助 」
『 えぇぇぇぇ!?
今の俺の空耳っ!?』
わちゃわちゃと格好も
何もかもうるさい4人組。
かなり目立つ。
『 " 無限列車 " っていうのに乗れば
煉獄さんに会えるはずなんだけど…
すでに煉獄さんは乗り込んでるらしい 』
『 その人に会うのかよ。
じゃあ、切符買ってくるから
静かにしてるんだぞ 』
『 わかった!ありがとう 』
「 私も行くよ 」
『 えっ!?
俺と一緒に来てくれるの!?
じゃあ、手でも繋いでく?』
「 ・・・ 」
『 またその顔!だからやめてぇぇ!!』
その後、なんとか無事に列車に乗った4人。
『 うっひょー!!速ぇーぜ!!』
「 ちょっと、落ちないでよ!?」
『 …お前、スカートめくれ…ぐはっ!!』
「 余計なとこ見んじゃないわよ… 」
下心は全くない伊之助のバカ発言に
Aの強烈パンチが入った。
『 炭治郎…
禰豆子ちゃん、連れてきてよかったのか?
鬼殺隊本部に置いておくのが、
1番安全なんじゃ… 』
心配そうな表情で話す善逸。
そして振り向かなくとも
話を聞いていたA。
心配する2人とは違い、
兄の炭治郎は微笑んだ。
『 ううん、これでいい。
俺と禰豆子はどこへ行く時も一緒だ。
もう、離れたりしない 』
決意の固まった言葉に、
2人は炭治郎と同じように前を向き、
微笑んだ。
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『 ねんねんころり こんころり…
可愛い僕の獲物たちが集まってきた。
君たちの方から来てくれるなんて
それほど嬉しいことは無いよ。
耳飾りの少年と首飾りの少女… 』
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mini(プロフ) - stereogirlさん» コメントありがとうございます(T_T)!更新頑張ります!! (2020年4月20日 21時) (レス) id: 91678dce2b (このIDを非表示/違反報告)
stereogirl(プロフ) - 強い女子と善逸くん、大好きな組み合わせです(笑)続き楽しみにしてます! (2020年4月20日 19時) (レス) id: ebd32c96af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mini | 作成日時:2020年4月12日 20時